柏木博
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柏木 博(かしわぎ ひろし、1946年7月6日 - 2021年12月13日)は、日本のデザイン評論家、武蔵野美術大学名誉教授。兵庫県神戸市出身。
来歴[編集]
既婚者。近代デザイン史、広告論、都市論を中心に研究し、家具や電気製品、映画やテレビなど具体的なものを通して人々の生活の意識や感覚の変容を考える「デザイン批評」を開拓し、近代の文化様式を捉えなおしたことで知られている。東京造形大学教授、武蔵野美術大学教授などを歴任し、多くの著書を発表した。
令和3年(2021年)12月13日午前8時9分、敗血症のため、東京都文京区の病院で死去。75歳没。
著書[編集]
- 『近代日本の産業デザイン思想』晶文社 1979
- 『おもちゃの神話 近代玩具の諸相』毎日新聞社・毎日選書 1981
- 『日用品のデザイン思想』晶文社 1984
- 『道具の政治学』冬樹社 1985
- 『欲望の図像学』未来社 1986
- 『デザイン戦略』講談社現代新書、1987
- 『肖像のなかの権力 近代日本のグラフィズムを読む』平凡社(イメージ・リーディング叢書)1987 のち講談社学術文庫
- 『日常図鑑 批評のクロノロジー』未来社 1988
- 『ミクロユートピアの家族』筑摩書房 1988
- 『カプセル化時代のデザイン』晶文社 1988
- 『電子デザインの詩学 テクノロジーと世紀末都市』PARCO出版局 1988
- 『道具とメディアの政治学』未来社 1989
- 『デザイン都市 デザイン・クロニクル 1987-1992』1992 (INAX叢書)
- 『デザインの20世紀』日本放送出版協会(NHKブックス) 1992
- 『ユートピアの夢 20世紀の未来像』未来社 1993
- 『家事の政治学』青土社、1995 のち岩波現代文庫
- 『世紀末の未来都市 変わりゆく空間とデザイン』ジャストシステム 1995
- 『芸術の複製技術時代 日常のデザイン』岩波近代日本の美術 9 岩波書店 1996
- 『20世紀をつくった日用品 ゼム・クリップからプレハブまで』晶文社 1998
- 『ファッションの20世紀―都市・消費・性』(NHKブックス) 1998
- 『日用品の文化誌』1999 岩波新書
- 『色彩のヒント』(平凡社新書、2000)
- 『家具のモダンデザイン』淡交社 2002
- 『モダンデザイン批判』岩波書店 2002
- 『20世紀はどのようにデザインされたか』晶文社 2002
- 『「しきり」の文化論』2004 (講談社現代新書)
- 『デザインの教科書』講談社現代新書 2011
- 『探偵小説の室内』白水社、2011
- 『わたしの家 痕跡としての住まい』亜紀書房 2013
- 『日記で読む文豪の部屋』白水社 2014
- 『視覚の生命力 イメージの復権』岩波書店, 2017.8
共編著・監修[編集]
- 『文化としてのエイズ 身体・メディア・権力』高橋敏夫共著 亜紀書房 1987
- 『イメージとしての<帝国主義>』小倉利丸共編著 青弓社 クリティーク叢書 1990
- 『現代デザイン事典』伊東順二共編 平凡社 1997
- 『文化退国、日本。』紀田順一郎,荒俣宏共著 ジャストシステム 1997
- 『デザイン・テクノロジー・市場』嶋田厚,吉見俊哉共編 東京大学出版会(情報社会の文化 1998
- 『ネフのおもちゃ』クルト・ネフ共著 アムズ・アーツ・プレス 2000
- 『日本人の暮らし 20世紀生活博物館』小林忠雄,鈴木一義共編 講談社 2000
- 『動物園というメディア』渡辺守雄,他8人共編 青弓社 2000
- 『普請の顛末 デザイン史家と建築家の家づくり』中村好文共著 岩波書店 2001
- 『玩物草子 スプーンから薪ストーブまで、心地良いデザインに囲まれた暮らし』平地勲共著 平凡社(コロナ・ブックス) 2008
- 『近代デザイン史』監修 武蔵野美術大学出版局 2006
- 『デザイン/近代建築史 1851年から現代まで』松葉一清共著 鹿島出版会 2013
- 『江戸のデザイン図鑑』監修. 河出書房新社, 2019.6
- 『がんから始まる生き方』養老孟司,中川恵一共著. NHK出版新書 2019.7