日本の勲章

日本の勲章（にほんのくんしょう）とは、日本に貢献したり業績を挙げた人物に対して与えられる勲章のことである。この制度は明治時代に整備された。以後、何度か行なわれていたが、太平洋戦争を経た戦後の昭和21年（1946年）に一時的に停止される（ただし生存者に対する勲章の授与のみ）。昭和38年（1963年）7月12日に閣議決定により生存者に対する勲章の授与が再開され、昭和39年（1964年）4月29日に第1回の叙勲が行なわれる。以後、叙勲は毎年春の4月29日と秋の11月3日の2回に行なわれている。

この勲章制度が一躍有名になったのは平成31年（2019年）4月19日に池袋乗用車暴走死傷事故を起こした飯塚幸三によってである。飯塚は平成27年（2015年）に瑞宝重光章を受章しており、そのため現行犯逮捕あるいは令和元年（2019年）7月時点になっても逮捕されていないのは勲章をもらっているからだという憶測が流れてしまい、そのため勲章は「殺人許可証」であるという噂まで出回る事態になっている。しかし、勲章にはなんの特権も無い。また、前科があっても勲章を授与されることがある（2001年に前科がある飯塚が、2015年に授章されている事実がある）。

関連項目

• 勲等
• 位階
• 爵位
• 勲一等旭日桐花大綬章（勲等が廃止される前の桐花大綬章）
• 勲一等旭日大綬章（勲等が廃止される前の旭日大綬章）
• 売勲事件（昭和時代の初めに起きた、叙勲をめぐる汚職事件）
• 栄章
• 防衛記念章
• 冠位十二階
• 位、勲章等ノ返上ノ請願ニ関スル件
• 危険業務従事者叙勲

外部リンク

• 日本の勲章・褒章 - 内閣府賞勲局
• 勲章のはなし-国が功労を表彰するということ - 政府広報オンライン
• 勲章・褒章の製造 - 独立行政法人造幣局
• 官報 - 独立行政法人国立印刷局
• リサーチ・ナビ「勲章と褒章（日本）」 - 国立国会図書館
• 勲章ものがたり-戦前の勲章さまざま - 国立公文書館アジア歴史資料センター