冠位十二階

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冠位十二階(かんいじゅうにかい)とは、飛鳥時代中、603年に聖徳太子(厩戸皇子)が制定した冠位制。

概要[編集]

徳・仁・礼・信・義・智を12の等級に分け、冠を最上位から順番に、紫()、青()、赤()、黄色()、白(○)、黒(●)の6色として、位階を示したもの。605年から648年まで行われた冠位である。紫が最上位の色なのは、紫は古くから高貴なる色で、貴重な宝物となる色で、希少価値の色とされているため、当時は入手困難な色である。

冠位十二階における赤は、日本茜の色素の染料の色だった。

その後、年を追う毎に官位の数が増加していった。13,19,26,48と増えていき、大宝律令で「正○位、従○位」といった形に移行し、消滅。

関連項目[編集]