新藤宗幸
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新藤 宗幸(しんどう むねゆき、昭和21年(1946年)6月25日 - 令和4年(2022年)3月13日)は、日本の行政学者。千葉大学名誉教授。専門は行政学、地方自治論。市民主体の行政のあり方を提唱し、論壇でも活動した。
来歴[編集]
既婚者。
硬直的な官僚制の問題を指摘し、住民に身近な行政サービスの権限を地方自治体に移し、地域のことは地域で決められるようにすべきと説いた。専修大学助教授、立教大学教授、日本行政学会理事長などを歴任し、市民団体の共同代表を務め、日本政府や国会に住民投票の法制化を働きかけた。著書も多数存在する。
令和4年(2022年)3月13日、肺癌のため、東京都の自宅で死去した。75歳没。葬儀・告別式は近親者で行われた。
著書[編集]
単著[編集]
- 『行政改革と現代政治』(岩波書店、1986年)
- 『アメリカ財政のパラダイム・政府間関係』(新曜社、1986年)
- 『財政破綻と税制改革』(岩波書店、1989年)
- 『現代政治のオールタナティヴ』(筑摩書房、1991年)
- 『行政指導――官庁と業界のあいだ』(岩波新書、1992年)
- 『市民のための自治体学入門』(筑摩書房、1994年/ちくま学芸文庫、1996年)
- 『日本の予算を読む』(ちくま新書、1995年)
- 『福祉行政と官僚制』(岩波書店、1996年)
- 『真の行政改革とは何か』(岩波ブックレット、1997年)
- 『行政ってなんだろう』(岩波ジュニア新書、1998年)
- 『地方分権』(岩波書店、1998年/第2版、2002年)
- 『選挙しかない政治家選挙もしない国民』(岩波書店、2000年)
- 『講義現代日本の行政』(東京大学出版会、2001年)
- 『技術官僚――その権力と病理』(岩波新書、2002年)
- 『異議あり!公務員制度改革――官僚支配を超えて』(岩波ブックレット、2003年)
- 『分権と改革――時代の文脈を読む』(世織書房、2004年)
- 『概説日本の公共政策』(東京大学出版会、2004年)
- 『政治とは、なんだろうか』(岩波書店、2005年)
- 『財政投融資』(東京大学出版会、2006年)
- 『司法官僚――裁判所の権力者たち』(岩波新書、2009年)
- 『司法よ!おまえにも罪がある原発訴訟と官僚裁判官』(講談社、2012年)
- 『政治主導官僚制を問いなおす』(ちくま新書、2012年)
- 『教育委員会何が問題か』(岩波新書、2013年)
- 『日曜日の自治体学』(東京堂出版、2013年)
- 『「主権者教育」を問う』(岩波ブックレット、2016年)
- 『政治をみる眼次の時代を動かす君たちへ』(出版館ブック・クラブ、2016年)
- 『原子力規制委員会独立・中立という幻想』(岩波新書、2017年)
- 『行政責任を考える』(東京大学出版会、2019年)
- 『官僚制と公文書改竄、捏造、忖度の背景』(ちくま新書2019年)
- 『新自由主義にゆがむ公共政策生活者のための政治とは何か』(朝日選書2020年)
- 『権力にゆがむ専門知専門家はどう統制されてきたのか』(朝日選書、2021年)
共著[編集]
- (阿部斉・川人貞史)『日本の政治』(放送大学教育振興会、1986年)
- (阿部斉・川人貞史)『概説現代日本の政治』(東京大学出版会、1990年)
- (阿部斉)『現代日本の政治』(放送大学教育振興会、1990年)
- (阿部斉)『概説日本の地方自治』(東京大学出版会、1997年/第2版、2006年)
- (西尾勝)『いま、なぜ地方分権なのか』(実務教育出版、2007年)
- (阿部斉)『現代日本政治入門』(東京大学出版会、2016年)
編著[編集]
共編著[編集]
- (佐和隆光)『90年代の選択――世界と日本をよむ』(岩波書店、1991年)
- (山口二郎)『現代日本の政治と政策』(放送大学教育振興会、1995年)
- (松下圭一・西尾勝)『岩波講座自治体の構想(全5巻)』(岩波書店、2002年)
- (坂野潤治・小林正弥)『憲政の政治学』(東京大学出版会、2006年)
- (松本克夫)『雑誌『都市問題』にみる都市問題』2巻(岩波書店、2010年)
- (稲葉剛、五石敬路、竹信三恵子)『わたしたちに必要な33のセーフティーネットのつくりかた』(合同出版、2011年)
外部リンク[編集]
- 分権型政策制度研究センター - ウェイバックマシン(2006年9月21日アーカイブ分)(センター長)
- コミュニティ・自治・歴史研究会『ヘスティアとクリオ』(編集委員)