後藤比奈夫
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後藤 比奈夫(ごとう ひなお、1917年(大正6年)4月23日 - 2020年(令和2年)6月5日)は、大阪府出身の俳人。本名は日奈夫(読み同じ)。「諷詠」名誉主宰。父は後藤夜半。
経歴[編集]
高浜虚子門下だった後藤夜半の長男でとして大阪市で生まれる。既婚者で長男、長女あり。
昭和51年(1976年)に諷詠主宰を引き継いだ。俳人協会副会長、日本伝統俳句協会顧問などを歴任し、平成18年(2006年)に「めんない千鳥」で蛇笏賞を受賞。平成29年(2017年)に「白寿」で詩歌文学館賞を受賞した。
令和2年(2020年)6月5日午後11時47分、老衰のため、兵庫県神戸市灘区の病院で死去した。103歳没。
受賞歴[編集]
- 1989年 - 兵庫県文化賞
- 1991年 - 神戸文化賞
- 1992年 - 大阪府文化芸術功労者賞
- 2002年 - 第2回俳句四季大賞(句集『沙羅紅葉』 により)
- 2006年 - 第40回蛇笏賞(句集『めんない千鳥』により)
- 2015年 - 第14回山本健吉賞
- 2017年 - 第32回詩歌文学館賞(句集『白寿』により)
著書[編集]
句集[編集]
- 『初心』 1972年、諷詠会
- 『金泥』 1972年、諷詠会
- 『祇園守』 1977年、牧羊社
- 『花匂ひ』 1982年、牧羊社
- 『花びら柚子』 1987年、角川書店
- 『紅加茂』 1992年、角川書店
- 『沙羅紅葉』 2001年、ふらんす堂
- 『一句好日』 2004年、ふらんす堂
- 『めんない千鳥』 2005年、ふらんす堂
- 『心の小窓』 2007年、ふらんす堂
- 『初東雲』 2009年、ふらんす堂
- 『残日残照』 2010年、ふらんす堂
- 『夕映日記』 2013年、ふらんす堂
- 『白寿』 2016年、ふらんす堂
選句集・全句集
- 『花神コレクション 後藤比奈夫』 花神社、1994年
- 『晴の日も雨の日も―後藤比奈夫慶弔俳句集』 1999年、ふらんす堂
- 『後藤比奈夫七部集』 2002年、沖積舎
- 『心の花』 2006年、ふらんす堂 選句集
- 『後藤比奈夫集成』 2012年、沖積舎
- 『シリーズ自句自解2ベスト100 後藤比奈夫』 2014年、ふらんす堂
- 『自筆四季八十句』 2014年、沖積舎
俳書[編集]
- 『俳句初学の作法』 1979年、角川書店
- 『ことばの季節』 1986年、淡交社
- 『俳句初学入門』 1987年、富士見書房
- 『入門花鳥諷詠 後藤夜半俳話集』 1991年、角川書店
- 『今日の俳句入門』 1994年、角川書店
- 『俳句の見える風景』 1999年、朝日新聞社
- 『憧れの名句』 2002年、日本放送出版協会
- 『後藤比奈夫×中原道夫―比奈夫百句を読む。』 ふらんす堂、2011年
- 『句作り千夜一夜』 2012年、ふらんす堂
- 『後藤夜半の百句』 2014年、ふらんす堂
外部リンク[編集]
- 諷詠
- 現代俳句人名事典における後藤比奈夫の俳句(現代俳句協会)
- 後藤比奈夫の句の鑑賞(『増殖する俳句歳時記』)