張承 (呉)

張 承（ちょう しょう、178年 - 244年）は、中国の三国時代の呉の武将・政治家。字は仲嗣（ちゅうし）。父は張昭。弟は張休。子は張震・女子2人（孫和妻・陸抗妻）。

生涯

張昭の長男で、孫権が驃騎将軍になると招聘されて西曹掾となった。長沙郡西部都尉になった際に不服従の住民を討伐して精鋭を1万5000人も得た。後に濡須都督となり、都郷侯に封じられた。

張承の後妻は親友の諸葛瑾の娘であったが、張承は親友の娘を娶ることを最初は渋った。だが孫権に仲介されて結婚し、その間に孫和に嫁いだ娘が生まれている（ちなみに諸葛瑾は張承より4歳ほど上のため、後妻とは親子ほどの年齢差があったと思われる。またこれにより諸葛亮の義理の甥にもなったことになる）。244年に67歳で死去。

『三国志演義』では第102回で諸葛亮の要請を受けて蜀と共同して魏に攻め込む武将として登場するのみである。

参考文献

• 小出文彦 『三国志武将事典』（株式会社新紀元社。2014年12月）