市田泰弘

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市田 泰弘(いちだ やすひろ、1962年[1] - )は、日本の手話言語学者。国立障害者リハビリテーションセンター学院手話通訳学科教官。全国ろう児をもつ親の会相談役。

経歴・人物[編集]

東京都生まれ。聴者。家族にろう者はいない。立教大学大学院博士課程前期課程教育学専攻修了(文学修士)[2]。名古屋文化学園言語訓練専門職員養成学校教員を経て、国立身体障害者リハビリテーションセンター更生訓練所生活訓練専門職、言語的少数者としてのろう者社会を支援する組織「DPRO」のスタッフ[1]。1995年から国立障害者リハビリテーションセンター学院手話通訳学科教官を務める[3]。2011年東京大学非常勤講師、2013年国立民族学博物館特別客員教授[2]

1991年に木村晴美とミニコミ紙『D』を創刊し、アメリカのろう者の運動や日本手話ろう文化を紹介した。1993年、同紙をもとにグループ「DPRO」を結成。日本語と日本手話、聴者の文化とろう者の文化を尊重する「バイリンガリズム/バイカルチュラリズム」を結成の理念とした。1995年3月、木村と市田は『現代思想』3月号に「ろう文化宣言――言語的少数者としてのろう者」を発表。「ろう者とは、日本手話という、日本語とは異なる言語を話す、言語的少数者である」とする宣言は、ろう者だけでなくアカデミズムなどでも大きな反響を呼んだ[4]

著書[編集]

共著[編集]

  • 『はじめての手話』 木村晴美共著、日本文芸社、1995年
    • 『はじめての手話――初歩からやさしく学べる手話の本』 木村晴美共著、生活書院、2014年(改訂新版)

監修[編集]

  • 『やさしい手話入門――基礎知識から会話まで楽しい手話レッスン』 木村晴美共監修、日本文芸社(にちぶんMOOK)、1997年

分担執筆[編集]

  • 『手話通訳の基礎――手話通訳士をめざして』 小川仁監修、神田和幸編集、第一法規出版、1991年
  • 『ろう文化』 現代思想編集部編、青土社、2000年
  • 『聾の経験――18世紀における手話の「発見」』 ハーラン・レイン編、石村多門訳、東京電機大学出版局、2000年
  • 『聾教育の脱構築』 金澤貴之編著、明石書店、2001年
  • 『ぼくたちの言葉を奪わないで!』 全国ろう児をもつ親の会編、明石書店、2003年
  • 『ろう教育と言語権――ろう児の人権救済申立の全容』 全国ろう児をもつ親の会編、明石書店、2004年
  • 『事典日本の多言語社会』 真田信治、庄司博史編、岩波書店、2005年

CD-ROM[編集]

  • 『手話マスター(入門編)』 木村晴美共同監修、ライテック、1995年

脚注[編集]

  1. 1.0 1.1 『はじめての手話』(1995年)著者紹介
  2. 2.0 2.1 はじめての手話 紀伊國屋書店
  3. 2008年に「国立身体障害者リハビリテーションセンター学院」が「国立障害者リハビリテーションセンター学院」に改称した。1999年に「手話通訳専門職員養成課程」が「手話通訳学科」に改称した。
  4. クァク・ジョンナン「日本手話によるろう教育の展開 : 言語権からみたバイリンガルろう教育の内と外」立命館大学博士学位論文、2016年9月

関連項目[編集]

外部リンク[編集]