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宅浪

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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宅浪(たくろう)とは予備校通学や自宅での個別指導を受けず、自学自習のみで大学等の上級学校合格や国家試験等の資格取得を目指すことをいう。

概要[編集]

通信教育や、参考書のみで学習することをいう。家庭教師の指導を受ける場合は該当しないことがある。
後述のとおり、自宅周辺に目的に叶った予備校がない場合、自宅で受験勉強するしかない。その場合、受験雑誌が重要な情報源になるが、時として受験情報が入らず、受験テクニックが身につかない短所が生じる。

目的[編集]

授業料の節約や自分のペースで勉強したいということがある。既卒者向けの予備校がほぼない高校受験大学3年次編入試験、大学院受験や予備校に通う時間がない社会人の場合、自宅で学習するしかない。

歴史[編集]

古代中国で高級官僚採用試験である科挙は競争倍率が高く、不合格者は進路変更するか来期にかけるかという選択肢を選ぶ必要になった。予備校が整備されていなかった時代や地域では自宅で学習するしかなかった。しかし、科挙の受験生は国立学校の卒業生に限ると、これが予備校の代わりとなり、自宅で学習する受験生が減少した。もっとも国立学校の教員は科挙の受験に失敗した者が多く、受験生は国立学校を重視せず、内職をする有様であった。

日本では明治時代に中等教育機関、高等教育期間が設置されたが、入学定員より志望者が多いと入学試験が行われ、不合格者は入学できず、他の進路に変更するか来期にかけるかという選択肢を選ぶ必要になった。予備校が整備されていなかった時代や地域では自宅で学習するしかなかった。これが宅浪である。

余談[編集]

昭和時代には有名フォーク歌手をもじって「俺は吉田宅浪(拓郎)だ」と話す浪人生も何人かいた。だが彼らは予備校に通わないので、存在確認される事は稀である。

関連語句[編集]