学歴信仰
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学歴信仰(がくれきしんこう)とは、高い学歴こそが必要だと、学歴に依存する信仰である[1]。
概要[編集]
中卒より高卒、高卒より大卒、同じ高卒でも難関高校、同じ大卒でも難関大学を卒業した者が尊いという、現代の身分制度というか階級社会構成である。
沿革[編集]
明治時代になり、それまでの士農工商の守旧的で門地重視の身分制度が解体され、官庁や企業の幹部職員になる際に一定の知識を持つ人物が求められた。現場で一から教えるよりも知識を持った人物を受け入れる方が手間が省けるからであった。ただし、明治時代ではまだ学校が少なくて現場での叩き上げの人物も多く、大正時代になるとようやく学校で知識を持った人物が組織の中心を占めるようになった。
なお、明治維新期に多く勃興した私立教育機関を政府が圧迫したことから始まった官尊民卑の考え方も強く、私立学校よりも官立学校を尊ぶ風潮があった。
問題点[編集]
- 日本国内
- 受験競争の過熱。特に都市部では中学校の受験競争が過熱化して小学生に負担を強いている例がある。
- 高等学校も中卒見込生の設定進学率が90%以上のため、中学浪人が社会でタブー視され、学歴信仰の反面、浪人でのレベル上高校目指しが困難である。
- 韓国
- 日本以上に上昇志向が高く、受験競争が過熱化し、大学への進学率も高い。
- 反面、大卒者の就職は景気に左右されやすく、不景気時に就業できない若者が多い。
脚注[編集]
- ↑ 学歴信仰の崩壊―いま大卒に何が求められているか (1980年) - Amazon
関連項目[編集]