ひきこもり

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ひきこもり(引きこもり・引き籠もり)とは、長期にわたり定職に就いておらず、仕事や学校にに行かず、家族以外とほとんど交流せず、社会とのつながりを断っているような生活体系を送っている人間のことを指す言葉である。また、「外出はできても人と接することを避けている人」もひきこもりの一例とされている。

平成27年(2015年4月施行された生活困窮者自立支援法では地方自治体に相談窓口が設置されてひきこもりの人も支援対象となっている。内閣府が平成28年(2016年9月に全国の15歳から39歳までを無作為抽出した調査で「半年以上にわたり自宅や部屋から出なかったり、趣味の用事や近所のコンビニに出掛けるほかは外出しなかったりする人」の該当者がおよそ54万人に上ったとする推計結果を公表している。また、ひきこもり期間は7年以上がおよそ35パーセントと最多である。近年ではひきこもりの長期高齢化による年齢が上がる「中高年ひきこもり」も問題のひとつとなっている。

このため、ひきこもりに特化した「ひきこもり地域支援センター」が全都道府県に設置されている。

厚生労働省による定義[編集]

厚生労働省は「ひきこもり」を次の3要件により定義した[1]

  1. 家族以外との社会的交流がない。
  2. 仕事や学校に行っておらず、無職である。
  3. 6ヵ月以上、自宅にこもっている。

厚生労働省は精神保健福祉児童福祉ニート施策の中でひきこもり対策を行っていたのは、主に39歳以下をひきこもりと考えていたためである。内閣府の調査により、40歳以上の中高年ひきこもりは若年ひきこもりより多いことが判明したため、社会問題となってきている。

原因[編集]

ひきこもりになる原因として、以下のことが挙げられている。

  • 当事者の心身の健康。
  • 当事者や家族の経済的困窮。
  • 家庭内暴力
  • 高齢化した両親の介護。
  • 他者との人間関係がうまく築けない。
  • 地域での孤立。
  • 仕事がどれに就いても長続きしない。
  • ゲームやアニメに没頭し現実逃避

ひきこもりと「ニート」の違い[編集]

ニート」には年齢が分類要件に入っており、15~34歳となっている。「ひきこもり」には年齢要件はないが、おおむね「39歳以下」の若年ひきこもりと40歳以上の中高年ひきこもりに分類される。ニート支援窓口である「地域若者サポートステーション」はおおむね39歳までを支援対象としている。「ひきこもり地域支援センター」はおおむね全世代を対象とする。

行動範囲としては「ひきこもり」は家庭内にとどまり続けているが、ニートは外出することもあるという違いがある。家から外出しないニートはひきこもりと重なる。ニートは若年層向け労働政策からの問題意識であるが、ひきこもりは精神科医・臨床心理士の分野から問題提起されていた。2019年時点で35歳から45歳は『就職氷河期』に社会に出た世代であるため、ひきこもりが多いと言われる。

ひきこもりUX会議声明[編集]

引きこもり経験者の団体である「ひきこもりUX会議」は「川崎殺傷事件の報道について」を公表し、「ひきこもるような人間だから事件を起こした」とも受け取れる報道は差別を助長すると危惧を表明している[2]。事実を見つめ、冷静で適切な対応を求めている。

外部リンク[編集]

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  1. ひきこもり施策について厚生労働省
  2. 川崎殺傷事件の報道について一般社団法人ひきこもりUX会議、2019年5月31日