教育困難校
ナビゲーションに移動
検索に移動
教育困難校(きょういくこんなんこう)とは、その学校の全ての学級が学級崩壊を起こしているような学校である。
概要[編集]
子供の学習意欲の低さや非行・校内暴力などの問題が学校全体に広まり、教育活動が困難になった学校。1980年代の高等学校で問題化したが、小学校や中学校にも存在する。高校で困難校が目立ちやすい理由として、高校は義務教育の範囲ではなく、本来は学習意欲を持つ者のみが進学する学校であり、学習意欲を持たない者は原級留置などの形で爪弾きにされる。しかし現代日本において高卒資格を持たない者が社会に出られるルートが極めて限られており「学習意欲は無いけれど、とりあえず高校へ行く」という層の発生は避けられない。そのため、この層に属する者が集中して受け皿となる学校へ進学してくるのが原因とされる。
問題は学校内に留まらず、教員が日頃の教育活動以外の本来やらなくても済む生徒指導業務に忙殺される・ノイローゼになるなどの環境に耐え切れなくなって離職が相次いだり、学校所在地周辺の治安を悪化させたりと周囲にも問題が広がる場合もある。
関連項目[編集]
- 千葉県立姉崎高等学校 - 学校設定教科を工夫したことで、教育困難校克服を果たした例として知られる。もっとも、一時は学校周辺住民からの廃校要望もあった。