大八車マニア

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大八車マニア(だいはちぐるままにあ)とは、大八車が大好きな人のことである。

概要[編集]

自動車が普及する前の貨物輸送として活躍した大八車は、鉄道好き、自動車好き双方から親しまれている。重く、値段が高く、メンテナンスも難しいこの荷車が実用世界からほぼ消え去ったが、それならばこそその姿に魅力を感じる多くの人々がいる。

活動[編集]

まずは古い写真、特に、各地方自治体の記した市町村史の閲覧である。書店で手に入れたり、図書館での閲覧という方法もある。中には、大八車の所有数まで記載してある資料もある。次に鉄道事業者の記した記念誌で、鉄道駅の貨物ホームには大八車がこれでもかというほど止めてある。大八車には何が搭載してあるかも確認する必要がある。また鉄道雑誌に掲載される写真にも大八車が多く登場し、特に電気車研究会の鉄道ピクトリアルには登場する頻度が多い。特に1950年代の山口県下関市唐戸には多数の大八車が停車している姿が大きく掲載されており、大八車マニアにとっては最高の雑誌となっている。

時代劇[編集]

時代劇には大八車は欠かせない大道具である。このため、大八車マニアは時代劇も大好きで、時代劇の放送予定もしっかり確認する。そして大八車がいつ登場するか時代劇の画面に目を血走らせ、登場しようものなら大喜びしてネットの実況に「大八車マニア歓喜!」「大八車キター!」「大八車大ラッシュ」「みんな大好き大八車」と書き込む。自分以外に何人書き込むか気になり、人数が多いとなぜか満足する。

好む層[編集]

実際に使用した、あるいは見たという世代ということから高年齢者が多いが、物好きな年少者もいる。また、メカニカルな視点から工学系の学生・生徒の比率が高いという意見がある。男女の比率は不明であるが、前述の工学系の人物が多いという意見から、日本国の工学系の学生・生徒の比率を考えると男性の比率が高いと考えられる。

所有[編集]

大八車マニアも重症になると、その所有欲に火がつき、手元に置きたくなる。さらに、自分でメンテナンスをしてそれに荷物を載せ、徒歩旅行をしたくなる。リヤカーマンは神。リヤカーマンに大八車を寄贈したいと思うようになる。ただ、高価なものでもあり、模型で我慢することが多い。Nゲージガレージメーカーでも製品化されており、「大八車マニア歓喜!」である。しかしそれでも実物大の入手を諦められず、一から自作しようという人もいる可能性もあるが、高額な材料費や高い技術力などの問題で諦めざるを得なくなる。

人数[編集]

一つの県に100人いるとして、日本全国に5000人はいる計算である。

メディア[編集]

大八車マニアのための雑誌はほとんど存在しない。「大八車ピクトリアル」、「大八車ジャーナル」、「大八車ファン」、大八車模型趣味、いずれも存在しない。また、インターネット掲示板のサイトである2ちゃんねるにも該当するカテゴリスレッドは存在しない。

関連項目[編集]