多重人格

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多重人格(たじゅうじんかく)とは、一人の人物中で複数の人格が同居している状態である。時点によって、人格が交代する。すると前の人格の記憶がなくなる[1]

多重人格障害(英:Multiple Personality Disorder、MPD)や、解離性同一性障害(かいりせいどういつせいしょうがい、英:Dissociative Identity Disorder、DID)と呼ばれる。

現象[編集]

多重人格は複数の人格をもっているわけではないという見解もある。しかし、現象としては同じ人が全く異なる人格になったように見える状態がある。「一滴でも酒を飲むと人格が豹変する」場合もある。いわゆる「酒乱」である。ある俳優は、この酒乱であったといわれている。普段は礼儀正しく大人しいのに、酒が一滴でも入ると、暴れだしたりすることがある[2][3]

いわゆる狸や狐が人に乗り移ることを憑依状態または憑依現象という。これは精神病理学的には人格変換であり、自己意識が分離されると、多重人格になる。

小児期に強いトラウマがあると多重人格になりやすいと言われている。アメリカの精神障害診断統計マニュアルは、多重人格を解離性同一性障害(Dissociative Identity Disorder)と名称変更した。

多重人格には基本人格主人格がある。基本人格は本来もっている人格である。主人格は基本人格とは異なる人格で、ある一定期間に渡りその人に占有する人格である。普段は主人格が現れているが、突然、何らかのきっかけで基本人格が現れることがある。

多いときは、数百以上の人格を持つ人もいるとされる[4]

また複数の人格間で記憶を共有する場合もあるとされる。人格交代のきっかけは、様々な出来事があるが、何らかのストレスがある場合、またはトラウマに関係した出来事があることなどが要因とされている。

原因[編集]

幼少期に受けた辛い虐待は人格交代で凌ぐという、一種の防衛本能として多重人格になる機能が人間には備わっている模様[5]。なので検証するのであれば被検体を用意して虐待してみるという方法があると思うが、技術的には可能でも倫理的にはアウトなので検証不可能。実体験者の証言を得るくらいしか情報収集方法は無いのかもしれない。
恐らく分離した人格はコールドスリープのように一旦脳内でそれまでの人格を凍結保存しておき、別の人格を別で構築させて対処するのかもしれない。状況が許すようになったら凍結を徐々に解除する、みたいな動作があるのかもしれない。
三位一体のように複数の人格になった場合、それぞれの人格は己の自殺には抵抗無いものの、別の人格が自殺する事に関しては許可を出さないという状況になる事もあるようで、そうなると常に 賛成1票、 反対2票となり、常に自殺対策として機能している気がする。
体の性別に合わせるため、別途人格を作成する事もあるのではないか、という考え方もある模様。

専門家の意見[編集]

パム・スタヴロポロス博士
  • 「DIDは実のところ、サバイバル戦略だ」[6]
  • 「DIDは非常に洗練された対処戦略として機能する」[6]
  • 「DIDは、子どもが体験した極度の虐待とトラウマの結果だ。」[6]

フィクション作品[編集]

多重人格者が登場するフィクション作品は幾つもあり、やっぱり印象に残る。

幽遊白書に登場するキャラクター。複数の人格を使い分ける。
ジョジョの奇妙な冒険の5部黄金の風に登場するキャラクター。主従関係にある二重人格。片方がかなり優位。
遊戯王に登場するキャラクター。二重人格でお互いに会話したり、人格を意識的に入れ替えてみたりと、対等に渡り合っている感じ。「もう一人のボク」「相棒」と呼び合うのが印象的。

ノンフィクション[編集]

「Teacher」(教師)という統合された人格により安定したとされる多重人格者。
目覚めたら自殺するから起こせない人格が内在していたらしい。シュレーディンガーの猫かな?
  • B.T.さん
事故で脳の視覚中枢を損傷して盲目になったと診断された人物。10人以上の多重人格になった原因ははっきりしないが、人格によって見える場合と見えない場合がある事に気づいたんだとか。心理的な要因で視覚が喪失される事もあるようだが、はっきりしない。解離が失明の原因になった可能性が考えられている[7]
  • ジェニ・ヘインズ
4歳の頃から11歳までの7年間、父親のリチャード・ヘインズ受刑者から強姦と拷問を毎日のように受け続け、サバイバル戦略として意識の分裂を繰り返した結果、2500もの人格を作り上げたとされる。オーストラリア史上最悪の児童虐待事件とされている。2009年に被害者本人によって通報され、その捜査には10年もの月日が必要だった。その証言は加害者の父親ですら耐えられない程に詳細だったんだとか[6]

参考文献[編集]

  1. 岡野憲一郎(2009)『解離性障害』中山書店
  2. 酒乱役者
  3. 児玉清(2008)『負けるのは美しく』集英社
  4. 加藤敏、神庭重信、中谷陽二、 武田雅、鹿島晴雄 (2011)『現代精神医学事典』弘文堂
  5. 性的虐待を人格交代で凌いだ女性の壮絶半生”. 東洋経済 (2019年2月2日). 2019年5月18日確認。
  6. 6.0 6.1 6.2 6.3 2500の人格で父親からの虐待を生き延びた女性”. BBCニュース (2020年1月11日). 2020年10月31日確認。
  7. 多重人格を患った盲目の独女性 別人格に切り替わると視覚が戻る”. ライブドアニュース (2015年11月26日). 2020年10月31日確認。

関連項目[編集]

Wikipedia-logo.pngウィキペディア解離性同一性障害の項目があります。
Uncyclopedia.pngアンサイクロペディアのゆかいな仲間たちが多重人格者の項目を面白おかしく執筆しています。