呉竹会
呉竹会(くれたけかい)は、日本の政治団体である。アジア主義の巨頭として知られる頭山満の精神を顕彰し、「尊皇と興亜」を基軸とした政治運動を展開する。
概要[編集]
頭山満の孫である頭山興助が会長を務め、アジア諸国との親善交流を行う。また定期的に講演会(呉竹会・アジアフォーラム)を開催、機関紙『青年運動』を発行する。
「呉竹会は随分と若い人があつまります。縁の下の力持ちが、かなりの数ですが存在しており、それこそ右から左まで多士済々。元社会党代議士から元全共闘なんて履歴の人々が混ざっているのは、頭山さんの人徳でしょうね。」(宮崎正弘)[1]
組織[編集]
呉竹会の組織構成は以下の通り(令和2年1月1日現在)。[2]
- 会長 頭山興助
- 顧問 今村洋史、行徳哲男、ペマ・ギャルポ 、加瀬英明、月成圀彦、箱田満輔
- 代表幹事 藤井厳喜
- 幹事 小磯明、トゥール・ムハメット、濱田和穂、茂木弘通、安田喜根、山田脩
- 評議員 阿部正寿、稲葉恭介、坂本勇次、永田正彦、二宮徳夫、服部ゆきこ、前島忠
- 呉竹会和歌山 代表 三田東明
- 呉竹会和歌山 代表 中谷裕嗣
- 呉竹会京都 代表 今村英城
- 呉竹会牛久 代表 冨岡大晃
- 他、政治運動主催者や企業経営者などが参加する。20代~30代を中心とした呉竹会青年部、さらに維持会員、会員、購読会員で構成される。
呉竹会・アジアフォーラム[編集]
呉竹会は不定期で呉竹会・アジアフォーラムを開催している。毎回、招かれる講師は、国会議員、大学教授、ジャーナリスト、元サッカー日本代表監督など幅広い。参加者は回により異なるが、100名から400名。開催場所も参加者数に応じて変わるが、最近は憲政記念館など。
呉竹会は2013年「世界ウイグル会議日本大会」を「世界ウイグル会議を応援する日本人の会」を立ち上げ、物心両面において強力にサポート。世界ウイグル会議一行とともに靖国神社に正式参拝、東日本大震災の被災地である福島県いわき市の仮設住宅を慰問。櫻井よしこをメインパネリストに招いての「中国の覇権と闘うシンポジウム」を開催。同シンポジウムでは、中国のウイグル民族に対する非道の実態が語られた。さらにラビア・カーディル総裁より、当時東京都において受け付けられていた尖閣諸島購入資金に対し寄付金が贈られメディアにも多く取り上げられた。以来、世界ウイグル会議総裁ラビア・カーディルと呉竹会会長頭山興助は交流が続き、2015年10月ラビア・カーディル総裁他副総裁らの来日活動を「世界ウイグル会議を応援する日本人の会」を再始動させサポートした。
過去の呉竹会・アジアフォーラム[編集]
過去に開催された呉竹会・アジアフォーラムの講師一覧(平成26年3月9日現在)。[3]
- 第40回 呉竹会十周年記念大会 西部邁(評論家)、江川達也(漫画家)、今村洋史(衆議院議員)、藤井厳喜(国際政治学者)
- 特別共催フォーラム「大東亜会議七十周年記念大会」 渡部昇一(評論家)、スルヤボース(チャンドラボース親戚)、ヘンリーストークス(元ニューヨークタイムス)
- 第39回 中條高穂(アサヒビール名誉顧問) 平成25年9月27日
- 第38回 園田博之(衆議院議員) 平成25年6月25日
- 第37回 平沼赳夫(衆議院議員) 平成25年3月13日
- 第36回 猪瀬直樹(東京都副知事)平成24年9月24日
- 第35回 ラビア・カーディル(世界ウイグル会議長)、櫻井よしこ(国家基本問題研究所理事長)平成24年5月18日
- 第34回 渡辺利夫(拓殖大学総長・学長)平成24年2月14日
- 第33回 西部邁(評論家)平成23年11月4日
- 第32回 山際澄夫(ジャーナリスト)平成23年7月28日
- 第31回 平沼赳夫(衆議院議員)平成23年4月6日
- 第30回 石破茂(衆議院議員)平成22年12月16日
- 第29回 田原総一朗(ジャーナリスト)平成22年9月22日
- 第28回 樋泉克夫(愛知県立大学教授)平成22年4月23日
- 第27回 平沼赳夫(衆議院議員)平成21年12月9日
- 第26回 石平(評論家)平成21年6月24日
- 第25回 長谷川周人(ジャーナリスト)平成21年4月24日
- 第24回 田母神俊雄(軍事評論家)平成21年2月20日
- 第23回 花岡信昭(ジャーナリスト・呉竹会代表幹事)平成20年11月18日
- 第22回 篠原文也(政治解説者)平成19年12月15日
- 第21回 岡田武史(サッカー日本代表監督)平成19年9月12日
- 第20回 エリ・コーヘン(駐日イスラエル大使)平成19年5月18日
- 第19回 鈴木宗男(衆議院議員)平成19年2月21日
- 第18回 塩川正十郎(元財務大臣)平成18年10月25日
- 第17回 西部邁(評論家)平成18年8月8日
- 第16回 頭山満150年祭 平成18年2月17日
- 第15回 平沢勝栄(衆議院議員)平成17年11月29日
- 第14回 岡野俊一郎 (日本サッカー協会名誉会長)平成17年9月8日
- 第13回 マニラ・トリパティ(駐日インド大使)平成17年6月14日
- 第12回 八木秀次(政治評論家)平成17年4月6日
- 第11回 加瀬英明(外交評論家)平成17年2月4日
- 第10回 西村眞悟(衆議院議員)平成16年11月24日
- 第9回 黄文雄(評論家)平成16年10月20日
- 第8回 一周年記念パーティ 平成16年9月8日
- 第7回 中村慶一郎(政治評論家)平成16年7月7日
- 第6回 佐藤行雄(元国連大使)平成16年5月12日
- 第5回 平沼赳夫(衆議院議員)平成16年3月10日
- 第4回 宮崎正弘(評論家)平成16年1月20日
- 第3回 勉強会 平成15年12月8日
- 第2回 ペマ・ギャルポ(政治学者)平成15年10月23日
- 第1回 呉竹会発会式 平成15年8月8日
- 呉竹会準備会 平成15年7月7日
青年運動[編集]
呉竹会の発行する機関紙。発行部数約10,000部。時事的な記事を中心に、呉竹会・アジアフォーラムの開催報告、呉竹会の行事案内、国会議員へのインタビュー[4]や書評[5]なども掲載。2011年までは産経新聞客員編集委員であり、呉竹会の代表幹事であった花岡信昭が責任編集者を務めていたが花岡の死去に伴い、呉竹会の青年部がその役目を引き継いでいる。
執筆者は、頭山興助、花岡信昭、藤井厳喜、坪内隆彦、柳毅一郎、山際澄夫、元林徹、茂木弘道、末綱和征、田沼隆志、野田かずさ、眞鍋貞樹、他。