名古屋めし

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名古屋めし(なごやメシ)とは、愛知県名古屋市付近の郷土料理の総称。本来の表記は「なごやめし」。

概要[編集]

濃い味という事が特徴であるが、これには批判的な意見も多数存在する(後述)。

全国的にはあまり知られていないが、名古屋市中川区は鍋物料理でお馴染みの「白菜」発祥の地である。そのあたりの事情もあり、名古屋で鍋物といえば関西風の薄味ダシで味付けした名古屋コーチンの水炊き鍋が冬の恒例料理となっており、全国的に揶揄されるように全ての料理が濃い味付けという事はなく、むしろ地理的に非常に近い(新幹線で25分程)の距離にある京都の影響を感じさせるおばんざいに近い献立の家庭料理も多い。これは古くから名古屋の家庭料理では常識である。
現在の名古屋メシといわれるものは戦後一部マスコミが創り上げた虚構に基づく物が多いが、名古屋に訪問する観光客は「濃い味」を期待して来ている場合が多いので、栄や大須などの繁華街では「観光客用」の「必要以上に濃い味を強調した料理」が供される場合も見受けられるが、名古屋人が普段そのような誇張された「名古屋メシ」を日常的に食べる事はない。

テレビや雑誌を中心に、全国的に知られている名物には鰻のひつまぶし、名古屋コーチンを使用した手羽先台湾ラーメンなどがあるが、これらの名物は名古屋市民であっても、外食以外で食べる事はほとんどなく、普段から家庭料理として登場する名物料理としては味噌煮込みうどん水炊き鍋、鍋のシメとして地鶏の出汁を使ったきしめんも食べられる事もある。だが、よく首都圏のメディアで登場するようなひつまぶし味噌カツなどを名古屋市民が日常的に食べているとはいえないのが現実である。
地理的には当然であるが、日常の食生活では京阪神地域などに近い西日本寄りの味覚(薄味の出汁)を重視した食事を摂る事が多い地域である事は、全国的にあまり知られていない。中区などの中心街で観光客向けの店舗で提供される「味噌カツ」などは、生粋の名古屋人が食べると顔をしかめるような必要以上に濃い味付けをしており、地元で生まれ育った者でこれらの「観光客が期待するコテコテの名古屋メシ」を支持する者は少ない。しかし、一部の外食産業及び観光業関係者がこれらのブームを利用した「自虐的」な食文化の喧伝を行っている事は事実である。
そのため、生粋の尾張地方出身者からは、限りなく名誉棄損に近い「自虐的」な内容の本を出版する一部の民俗学研究者に対して、批判的な声も多い。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]