博物館

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博物館(はくぶつかん)とは、ある一定の事柄について資料を蒐集し、これを整備して公開する施設である。

概要[編集]

歴史科学などに留まらず、美術館動物園水族館植物園も含めてのことを言う。これは日本博物館法で定められた博物館の定義である。年に一定期間以上の開館といった同法の要件を満たすのは、平成30年(2018年10月時点で1287施設に及ぶ。このうち、歴史博物館は470、美術館は453で、合わせて7割を数えている。このほか、博物館法の要件に該当しないが、博物館と同じような収集・展示などの事業を行なう「博物館類似施設」も日本には4457を数えている。

歴史[編集]

日本の博物館は明治5年(1872年)に文部省東京で開催した博覧会を機に、現在の東京国立博物館を創立したのが、その起源である。当時の主流は古物の展示であった。戦後になると図書館と同じ「社会教育のための機関」つまり教育施設と位置付けられ、昭和26年(1951年)公布の博物館法で学芸員などの資格などを規定した。この4年後の日本の博物館数は239である。その後、高度経済成長により1970年代には好調な地方財政を背景にして博物館の新設が続いたが、バブル経済の崩壊で地方自治体が財政難に陥ると、博物館は予算不足に陥り、平成15年(2003年)に国は法人などへの運営委託を可能とする指定管理者制度を導入し、民間のノウハウを活用しようとした。平成30年(2018年)10月、博物館の事務を文部科学省から文化庁に移管し、令和元年(2019年6月には自治体が条例により教育委員会から首長部局に移管できるようにした。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]