匹見町

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匹見町(ひきみちょう)とは、かつて島根県美濃郡に存在したである。現在は益田市に編入されて消滅している。

概要[編集]

平成16年(2004年11月1日益田市に編入されたことにより、匹見町は廃止された。

主要産業は農業林業であるが農家の経営規模は小さい。むしろ県下最大の山林面積を生かして林業立町を目指して造林・林道整備が積極的に行なわれている。旧町の中心部には木製巨大迷路も造られ、近くには「森の器工芸組合」もあって木製の食器を製作するなど、豊かな森林資源を生かした観光開発が行なわれている。町を流れる河川上流の渓流はヤマメ・イワナ・鮎の宝庫である。

広島県境の一帯は西中国山地国定公園に指定され、変化に富んだ匹見峡の渓谷美がうかがえる。また古くからこの町に伝承されている三葛神楽は島根県の無形民俗文化財に指定されている。

旧町域は中国山地の斜面に広大な面積を誇る山間に存在している。広島県との県境に接しているが、そこには標高1170メートルの大神ヶ岳、標高1346メートルの恐羅漢山、標高1263メートルの安蔵寺山など1000メートルを超える高峰がそびえている。そして、この高峰を源とする匹見川と多くの支流が町内を流れている。

益田市合併前の匹見地域は昭和30年(1955年)に道川村匹見上村匹見下村の3村が合併して誕生した匹見村から始まる。旧町域は、島根県では大田市(332.69平方キロメートル)に次ぐ広さを持っていた。ただし旧町域の96パーセントは山林であり、この山林面積の広さだけなら島根県随一である。

昭和31年(1956年4月町制施行して匹見町が誕生したが、1960年代に三八豪雪や集中豪雨などの自然災害が頻発して、離村者が急増し、当時の町長がマスコミに「過疎」をアピールして、過疎対策立法に貢献したほどだった。

匹見町の主要施設[編集]

匹見町の特産品[編集]

匹見町の年中行事[編集]

人口・面積[編集]

  • 人口は2033人[1]
  • 面積は300.28平方キロメートル[1]

脚注[編集]

  1. a b 平成9年度版『全国市町村要覧』