偶像破壊

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偶像破壊(ぐうぞうはかい)とはユダヤ教キリスト教イスラム教の教えで、拝む対象となる造られた(異教の)像を破壊することである。

ユダヤ教やキリスト教では廃れてしまったがイスラム教では偶像破壊が今でも行われている。また、無神論者が無神論者の意地を貫くために偶像を破壊する場合もある。

有名な偶像破壊[編集]

聖書
預言者モーセが金の子牛を破壊(出エジプト記32章)
ギデオンがバアルとアシェラの像を破壊(士師記6章)
ヒゼキヤ王による偶像破壊(列王記下18章)
前近代
イギリスにはストーンヘンジというドルイド教の神殿とおぼしい遺跡がある。その遺跡には人為的に破壊された形跡がある。そこで偶像礼拝をしていた者たちがキリスト教に改宗したときに破壊したのだと言われている。
ロシアは十世紀の終わり頃、他のヨーロッパ諸国よりもやや遅れてキリスト教を導入した。ウラジーミル大公がビザンチン皇帝の妹を妃に迎える際に洗礼を受けてキリスト教に改宗すると国民は皆、大公に続いて洗礼を受けキリスト教に改宗した。その際に大規模な偶像破壊が行われた。
宗教改革のときにも偶像破壊が行われた。プロテスタントに改宗した者たちが、それまで拝んでいたカトリックの偶像を破壊したのである。
天正遣欧使節団をローマに送ったキリシタン大名、大村純忠は領民と共に神社仏閣を破壊した。
近現代
中国共産党は無神論者の意地を貫くために、仏壇やその他の偶像を破壊した。偶像礼拝が無くなったことが、その後の中国におけるクリスチャンの激増に繋がったと言われている。
2001年2月26日、アフガニスタンではタリバンが爆薬を使ってバーミヤンの大仏(磨崖仏)を破壊した。
2014年、サウジアラビア人の留学生が浅草で仏像4体を破壊した。

関連項目[編集]