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偶像
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偶像(ぐうぞう)とは(特に拝むために)造られた像を意味するキリスト教・イスラム教の用語である。
概要[編集]
聖書には頻繁に登場する単語である。日本語の辞書に載ってはいるが、日本では普通は使わない言葉である。
ヘブル語の「פסל」を日本語に訳すとき、仏教関連の像だけを意味する「仏像」では不適切であり、「神像」では「仏像」を含まなくなってしまう。「神仏の像」と書いたら現代の日本では通じるが、モーセの時代には異教徒の国にも仏像など無かったので不自然になってしまう。これらの理由から、聖書を日本語に訳すときに、中国語の聖書から「偶像」という単語を借用したようなのである。
偶像崇拝はユダヤ教、キリスト教、イスラム教で厳しく禁止されている。また、偶像破壊が厳命されている。イスラム教徒はアフガニスタンなどで多くの仏像遺跡を破壊した。
イスラム教では女児が人形遊びをするときの人形を偶像と見なす派と、大人になって子供を育てる訓練になるから良しとする派がある。
イスラム教徒の子供に人形などプレゼントすると、親が激怒する可能性が高い。
カトリックは比較的像を使う傾向があるが、プロテスタントはそれを偶像崇拝と見なす。
カトリックは立体的な像を用いるが、ロシア正教ではそれを偶像崇拝と見なし、平面的なイコン(宗教画)を用いる。プロテスタントはイコンも偶像と見なす。