仁多町
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仁多町(にたちょう)は、かつて島根県仁多郡にあった町である。現在は奥出雲町となって消滅している。
概要[編集]
昭和30年(1955年)4月に三成町と阿井村・亀嵩村・三沢村・布勢村の4村が合併して仁多町が発足する。町域は険阻な山々が連なり、南には山陰と山陽の分水嶺をなす中国山地で広島県に接している。このため、町域の8割以上が山林地帯である。
中心地は三成町であるが、馬木川・三沢川・斐伊川がそれぞれ合流する盆地となっている。歴史的には大化の改新の後に郡役所が置かれているなど、古代から重視された要衝である。
主要産業は肉用牛の飼育と隣の横田町と並ぶ雲州そろばんの産地であることである。他に最新のバイオテクノロジーを活用したシイタケ栽培なども行なわれている。
「鉄の道文化圏」事業としてテーマ館・たたら角炉伝承館が起こされ、角炉を実物大に復元して可部屋集成館と共にたたら製鉄に関する施設の整備も行なわれた。観光地としては天然記念物であり名勝でもある鬼の舌震県立自然公園の景勝地や角炉伝承館、可部屋集成館、奥出雲多根自然博物館などの施設がある。
平成17年(2005年)3月31日、横田町と合併して奥出雲町が発足したことにより、仁多町は廃止された。