横田町 (島根県)
ナビゲーションに移動
検索に移動
横田町(よこたちょう)は、かつて島根県仁多郡にあった町である。現在は奥出雲町となって消滅している。
概要[編集]
昭和32年(1957年)9月に旧横田町と鳥上村・馬木村・八川村の3村が合併して斐上町が発足する。昭和33年(1958年)に再び横田町と改称した。
この町は島根県の南東に位置する町で、町域の中央を斐伊川の支流・横田川が北流し、これに沿ってJR木次線と国道314号線が南北に走っている。また斐伊川は町域の東、鳥取県との県境にそびえる船通山に発して西流し、中心市街の横田付近で下横田川と合流している。町域の85パーセントを山林と原野が占め、農業と林業が主要産業となっている。ただし工場団地を造成して積極的な工場誘致を進めている。特産品として伝統的工芸品の雲州算盤があり、また算盤作りの技術を生かした家具・調度品などの工芸品づくりが盛んに行なわれている。町域の南端、鳥取県と広島県の両県との県境一帯は比婆道後帝釈国定公園の一部をなし、三井野原スキー場は島根県内では数少ないスキー場の一つとなっている。
歴史的には古くから開けた土地で、船通山山麓の鳥上は素戔嗚尊が八岐大蛇を退治した『鳥髪の里』といわれる。また良質の真砂砂鉄を産することで知られ、砂鉄を採取した鉄穴流しの跡が町内のあちこちに見られる。全国で唯一残る日本古来の製鉄法『たたら吹き』によって玉鋼を生産する日刀保(日本美術刀剣保存協会)たたらがあり、日本刀の原料として全国の刀匠に送られている。また、鉄の道文化圏事業の一環として「奥出雲たたらと刀剣館」も建設されるなど、「神話とたたらの里」としての町づくりも行なわれている。
平成17年(2005年)3月31日、仁多町と合併して奥出雲町が発足したことにより、横田町は廃止された。
横田町の主要施設[編集]
- 稲田神社
- 伊賀多気神社
- 横田八幡宮
- 竹崎のカツラ(天然記念物)
- 絲原記念館
- 絲原家庭園
- 比婆道後帝釈国定公園
- 船通山
- 吾妻山
- 奥出雲たたらと刀剣館
- 雲州そろばん伝統産業会館
- 三井野原
- 奥出雲おろちループ