中学受験
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中学受験(ちゅうがくじゅけん)とは、中学校の入学試験を受験すること。中学校の入学試験のことを中学入試(ちゅうがくにゅうし)と呼ぶ。
概要[編集]
中学校は義務教育であり、小学校から進学するにあたって特別な選抜試験を受ける必要はない。しかし公立中学校ではない私立中学校や国立中学校、或いは公立中高一貫校の中学部へ進学を希望する場合、入学試験を受験して合格しなければならない。
中学受験が盛んなのは首都圏と京阪神を始めとする大都市圏および高知県である。これらの地域の中には小学生の多くが中学受験をし、公立中学校で大幅な入学減を起こして、クラス数が予定を下回る地域もある。
メリット[編集]
中学受験を受けて国立・私立学校、公立中高一貫校へ進学するメリットとしては以下が挙げられる。
- 学力が概ね同水準内の子供が集まり、志向を共有できる友人ができる。
- 中高一貫校では中学と高校で学習内容が被る部分を先取って学習することができ、大学受験で有利になる。
- 中高一貫校で高等部へは無試験或いは簡単な試験のみで進学できる場合、高校受験をしなくても良くなる。
- 大学までエスカレーターの場合、大学入試を受けなくても良い。
- 宗教法人が母体の学校の場合、人格形成や道徳教育にも好影響を齎しやすい宗教教育を受けられる。
- 部活動が充実している。
- 近隣の公立中学へ通う同級生との人間関係が良好でない場合、格好の逃れ場になる。
デメリット[編集]
- 遊びたい盛りの小学生が受験勉強のストレスに晒され、精神的に不安定になる。
- 親が学歴コンプレックスを変に拗らせていた場合、教育虐待の温床になる。
- 公立小学校のカリキュラムは中学受験を前提にしておらず、受験勉強は放課後に学習塾へ通う、過去問題集を書店で購入するなど自分で行う必要がある。
- 英語をあまり課さない中学受験のみでの競争しかないので、そのまま勉強に本気で取り組まずに高校に進学できてしまうと大学入試の英語等で公立高校生に太刀打ちできない。
- 近隣の公立中学へ通うよりも通学時間・距離が伸び、部活動に意欲があっても満足に打ち込めないことがある。
- 私立学校では学費が高い。
- 男子校・女子校の場合、異性との交流機会が極端に限られる。
- 中高一貫校で、当初の希望と変わり内部進学ではなく外部の学校へ進学を希望する場合、学校からある程度のサポートは得られるにしても自分で高校受験対策を行う必要がある。
など。
受験資格[編集]
中学入試を受験するには、一般に小学校やそれに準ずる学校を卒業見込みあるいは既に卒業している事が最低条件となる。年齢で考えると入学時の満年齢は12歳以上となるが、受験できる年齢に上限を設定している学校や、浪人生の受験を認めていない学校が殆どである。しかし日本と制度の違う外国の学校を卒業し、日本の中学校を受験する帰国子女の入学を想定してある程度年齢に幅を持たせて募集している学校もある。
国立中学校、公立中高一貫校の場合、通学時間や出身小学校に制限を設ける学区を設定している学校が多い。
私立中学校の場合、学校まで毎日確実に通学できるのであれば遠方に住んでいても受験できるが、中には学区を設定する、新幹線通学を認めない、近隣に保証人を設定するなどの制限を課している所もある。