リベリア
リベリア(Liberia)とは、アフリカ西部に位置する国家である。大西洋に臨み、国土の7割以上が熱帯樹林に覆われている。国土面積は9万7754平方キロメートル。人口は2015年時点で428万7000人。首都はモンロビア。正式な国名はリベリア共和国(Republic of Liberia)。国名は「自由の国」を意味するが、これは「リバティー」すなわち自由に由来し、アメリカの自由をそのままちなんだものである。公用語は英語。リベリアの国旗は、アメリカ合衆国の国旗(星条旗)をベースにしたデザインで、星1個にしたものである。
概要[編集]
1462年にポルトガル人のペロ・デ・シントラが来航し、これ以降から交易が行なわれたことから穀物海岸と呼ばれた。1822年にアメリカの解放奴隷の帰還先として入植が開始され、1847年7月26日にアフリカ最古の黒人共和国として解放奴隷により独立宣言が行なわれて独立した。前述のようにアメリカの影響力が極めて強く、そのためアメリカに倣った憲法を制定し、国名も「自由の国」アメリカに由来してリベリアと名付けられた(因みに自由の綴りは「Liberty」である)。首都のモンロビアは第5代アメリカ大統領であるジェームズ・モンローにちなんで名付けられている。
しかし全人口の5パーセントに過ぎない解放奴隷の子孫、いわゆるアメリコ・ライベリアンが政治や財政を支配していることから、先住民との間に衝突が絶えず起こる。1989年には解放奴隷系のリベリア国民愛国戦線(NPFL)が武装蜂起して本格的な内戦に突入し、この内戦で15万人が死亡し、75万人が難民となったといわれている。1995年に武装勢力6派による和平協定が成立し、全面的な停戦が発効する。しかしその後、武装解除が思うように進まなかったため、戦闘が再開されてしまい内戦は泥沼状態に陥った。1997年7月、大統領選挙を実施して新政権が誕生するが、内戦状態が長く続いたために政情は安定しなかった。
船舶に対する優遇税制をとっており、便宜的にリベリア船籍とするケースが多く、そのため船舶保有数は世界第1位である。
外部リンク[編集]
- 日本政府