ムウタスィム

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ムウタスィム786年8月 - 842年1月5日)は、アッバース朝の第8代カリフ(在位833年 - 842年)[1]

生涯[編集]

第5代カリフ・ハールーン・アッ=ラシードの子[1]。第6代カリフのアミーンと第7代カリフのマームーンの弟で、833年にマームーンが死去するとその息子らを抑えて即位した[1]

即位後は各地で起こっていた反乱を鎮圧し、836年バグダードからサーマッラー遷都する[1]。しかし次第に軍事力をトルコ奴隷マムルークに依存するようになり、王朝の衰退とマムルークの政治介入を招くようになった[1]838年には東ローマ帝国と戦うために自ら親征し、テオフィロス率いる軍勢を破ってアンカラアンムーリヤを奪取した[1]

842年に死去。享年57。跡を子のワースィクが継いだ。

脚注[編集]

  1. a b c d e f 小和田『世界帝王事典』P87

参考文献[編集]