Pokémon GO
対応機種 | iOS、Android |
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開発元 | Niantic, Inc. |
発売元 | Niantic, Inc. |
ディレクター | 野村達雄[1][2] |
音楽 | 増田順一[3] |
美術 | デニス・黄[4] コザキユースケ[5] |
シリーズ | ポケットモンスター |
バージョン | iOS:1.31.0 Android:0.61.0 |
人数 | シングルプレイ、マルチプレイ |
発売日 | 米国など 2016年7月6日 日本 2016年7月22日 |
必要環境 | iOS:11.0以降(2018年2月27日から、iPhone 5s以降) Android:4.4以降 サイズ iOS:246.7MB Android:60MB |
エンジン | Unity |
その他 | 対応言語 日本語、イタリア語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、英語 |
『Pokémon GO』(ポケモン ゴー、ポケモンGO)は、任天堂、ナイアンティック、ポケモンによるスマートフォン用ゲーム。
概要[編集]
プレイヤーは現実世界を探索してポケモンと捕まえるという仕組み。今までのファンタジー世界を主に舞台にしていたポケモン作品とは違い、仮想現実(AR)を舞台にしている。
ユーザーが指定された距離(キロメートル単位)を現実世界で歩くことで、スマホ内のポケモンを卵からふ化させることができる。スマホのGPSだけでなく各種センサ機能を活用しており、指定距離を自動車や電車や自転車などで移動してもダメで、ユーザーが実際に歩いた時だけ可能になるように工夫されている。結果としてユーザーの運動不足を解消する役割も果たす。進化の方法は通常のポケモンシリーズとは異なり同じポケモンを複数体捕まえる事により進化する。進化のカケラというアイテムを集めて進化するポケモンも存在する。
動向[編集]
2015年9月10日、新事業戦略発表会で「Pokémon GO」のタイトルが発表[6]。
アメリカ合衆国、ニュージーランド、オーストラリア連邦で先行配信されるとたちまち大人気となる。任天堂株が急騰するほどの影響力を誇るまでとなった。
アメリカ合衆国第44代大統領のバラク・オバマは年々深刻化する肥満問題に対し8年間、1500億ドルを費やし対策を練っていたが結局成し遂げられなかった。しかしポケモンGOをプレイするにあたって外出して歩行する事が必須なため、プレイヤーが必然的に外出する事によりダイエット効果も得られ、「オバマが8年間改善できなかった肥満問題をポケモンが僅か24時間で、しかも無料で解決した」と米国民は皮肉った。
日本[編集]
日本では2016年7月21日に正式配信された。配信に先がけ内閣サイバーセキュリティセンターが親と子供向けに「ポケモンGO」注意事項を公開した[7]。
鳥取砂丘は、解放区宣言を行ってPokémon GOの利用を積極的に認めている。
機能・イベント[編集]
- 協力系の伝説ポケモンイベント(2017年7月23日実装)
- PVでは大人数でミュウツーを倒している場面があったが、多くのトレーナーと協力して倒すイベントが実装。
- ポケモン交換(2018年6月実装)
- ポケモン交換は核となる要素である。βテスト段階ではポケモン交換機能はすでに実装されておりその場での交換に限られていたができるようになっていた。正式リリースではまずポケモンを集めて欲しいとのことから実装はされていないが、今後の実装予定の優先順位として交換機能が発表された[8]。
Pokémon GO Plus[編集]
Pokémon GO Plus(ポケモン ゴー プラス)は、任天堂より発売されるスマートフォン連携デバイス。Bluetooth Low Energyを用いてスマートフォンと連携しいろいろな操作が可能。
- ポケモンを捕まえる
ポケモンが近くに出現すると、Pokémon GO Plusが振動し、プレイヤーにポケモンの存在を教えてくれる。この状態からPokémon GO Plusについているボタンを押すとポケモンを捕まえることができますが当然失敗もあります。成功か失敗かはランプと振動のパターンで分るようになっている。
- ポケストップに立ち寄る
ポケストップの近くを通ると、ポケモンが現れたときとは違うランプの色と振動パターンで教えてくれる。この状態でPokémon GO Plusのボタンを押すと、ポケストップから道具を手に入れることができる。
- ぼうけんノートで行動を確認
スマートフォンがスリープ状態でもPokémon GO Plusは使え、ぼうけんノートで行動を確認することができる。
自治体との企画[編集]
ナイアンティックは2017年2月23日、観光振興を自治体と共同で行うことを発表した。
福島県[編集]
天橋立(京都府宮津市)[編集]
横須賀市(神奈川県)[編集]
問題点[編集]
交通事故[編集]
2016年7月18日、アメリカ・ボルチモアで、ポケモンGOユーザーが、自動車運転中にポケモンGOをプレイし画面を覗き込み、路肩に停車中の警察車両(パトロールカー)に猛スピードで激突するという事故を引き起こした。車両はどちらも大破。事故の様子はビデオ録画され残されている。警察官3人は(警察車両を降りて)歩道で会話をしていた時にポケモンGOユーザーが事故を起こし、事故直後、警察官が事故を起こした運転者に大丈夫か尋ねるために近づいたところ、運転者はポケモンGOをプレイしているスマホ画面を見せたという[9]。
事故や道路交通法における摘発には至らなかったものの、日本の近畿地方のバス事業者である京阪バスでは、2016年10月から12月にかけて、山科営業所に所属していた同社のバス運転手と、子会社の京都京阪バスに運行を委託している京田辺営業所で運転手として勤務していた京都京阪バス所属のバス運転手が各1名ずつポケモンGOをバスの運転中に操作したことが問題視され、各テレビや新聞、インターネットのニュースで取り上げられる事態となった[10][11][12]。このうち自社の社員である山科営業所の運転手については、自社によって処分を行い、運転手職から異動させて営業所の内勤へと配置転換を行った[13]が、委託先の社員である京田辺営業所の運転手については、委託元の京都京阪バスによって処分が下され、同社の社内規定に違反したとして、即日懲戒解雇の処分となった[14][15]。
京阪バスと京都京阪バスとでは社内規定が若干違っていることと、この2件の処分は所属している事業者側で別々に実施したため、このように処分内容に違いが出ている。
山科営業所での不祥事を受けて、京阪バスでは運転手の乗務時間帯の私有通信機器の所持・使用の禁止や、営業所で封をして保管するなどの再発防止策を検討していたが、検討中に京田辺営業所での不祥事が発生したため、車両への私有通信機器の持ち込みを禁止する計画のみ、急遽繰り上げて実行に移し、2度目の不祥事を起こした京田辺営業所では発生翌日の12月3日付、1度目の不祥事を起こした山科営業所および他の9営業所についてもその翌日の12月4日付で実施した[14]。また、子会社の京都京阪バスについても、京阪バスの運行を受託している京田辺営業所では発生翌日の12月3日付、同じく京阪バスの運行を受託している寝屋川営業所と自社の営業所である八幡営業所も、無線交信困難な路線を除き、その翌日の12月4日付で、運転手による車両への私有通信機器の持ち込みの禁止を実施した[15]。
2017年6月20日午前8時過ぎには、仙台市営バスの60歳の運転手が、仙台市太白区の市道で信号待ち中にポケモンGOを操作した。運転手は「電源を切ったつもりだったが切れておらず、メールが来たついでにポケモンGOをしてしまった」と話しており、仙台市交通局は運転手の処分を検討している[16]。
禁止区域・私有地侵入[編集]
訴訟大国であるアメリカでは民事訴訟件数が年間1,800万件あるとされ、その件数は日本の7倍[17]にもなっており、マクドナルド・コーヒー事件のようにあらゆることですぐに訴訟することは有名である。そのアメリカで早くも「Pokemon GOのプレイヤーが自宅の裏庭へ侵入した」としてポケモンGOを訴える人が出てきている[18]。
規制問題[編集]
2016年10月26日、愛知県一宮市で小学4年生の男子児童がポケモンGOをプレイしながら運転していた男にトラックに撥ねられ死亡する事故が起きた。これにより愛知県警が一斉取り締まりをはじめ「ながらスマホ運転」を158件摘発したが通話、メール、ネット検索など158件であり、ポケモンGOは0件だった[19]。ところがこの摘発後、愛知県警がポケモンGOだけに規制要望を出した他、中野正康一宮市長がポケモンGOのライバルに当たるGREEを運営するグリー株式会社に所属していた[20]ため、ネット上では順番が違う、まず運転中のスマホを規制することが先であるなどと批判され[21]、一宮市には脅迫メールが送りつけられる事態に発展した[22]。
Pokémon GOに関してのテレビ・新聞の報道はプラス方面よりマイナス方面の報道が多いので、Pokémon GOに興味がなくテレビ・新聞の報道だけを見てる高齢者等は報道に誘導されがちであり、その結果、毎日新聞がRDS法(固定電話限定)で最新の世論調査をした所、73%がPokémon GO規制をするべきだと答えたという[23]。しかし記事にはどのような質問をしたのか?、どの時間に電話したか?などは書かれていない上、RDS法については固定電話のみで高齢者以外は携帯・スマホがメインであるが対象外な為、現代での調査方法としては信頼にかけている調査となっている。
極端なレベル上げの難度[編集]
ポケモンGOのトレーナーレベルを上げる難度が異常なほど高すぎるとして批判を浴びている。レベルが1から20までであれば、必要な経験値が1000~2万5000XPであり、これは比較的早くレベル上げできる数値である[24]。しかしレベル20を超えた辺りから必要経験値が極端に増え、レベル上げが急速に難しくなる。例えばレベル30では50万XP、レベル40では500万XPが必要になる。それにも拘らず、CP1600の強いストライクと、CP10の弱いポッポを捕まえた時に得られる経験値が同じ100XPしか貰えないのである。いわゆるレベルが高くなるにつれて得られる経験値を増加させるためのゲームバランスがとれておらず、レベル上げが異常なほど難しくなると言われている[25]。
一部ユーザーの報告によれば、レベル31から32に上げるのに1週間、35から36になるのに1ヶ月、38から39になるのに1年、レベル40までにトータル2000万XP必要になる試算がある。レベル29から30に上げる際に、モンスターボールを1000個消費したとする報告もある[26]。
また、モンスターのCP、レア度に比較して捕獲難易度も上昇するため、プレイヤーレベルが上昇すればするほど捕獲難易度、モンスターボールの消費が増えてしまい、課金もしくは複数ポケストップの巡回、長期滞在を余儀なくされる。
その他[編集]
近畿大学の学生が事故を起こしたことがポケモンGOが原因で事故を起こしたかのように拡散されたが、後に全く無関係であったことがわかった[27]。
脚注[編集]
- ↑ “(フロントランナー)ゲームディレクター・野村達雄さん 「ポケモンGO」開発に抜擢”. be on Saturday (朝日新聞社): p. 1. (2017年1月14日) 2017年5月9日閲覧。
- ↑ “(フロントランナー)野村達雄さん 「ただのゲームで終わらせたくない」”. be on Saturday (朝日新聞社): p. 3. (2017年1月14日) 2017年5月9日閲覧。
- ↑ “Pokémon GO”. pokemon.com. 2016年6月15日確認。
- ↑ “'Pokemon Go' is a work of art, not a social experiment”. Los Angeles Times (2016年7月15日). 2016年7月15日確認。
- ↑ “コザキユースケYusuke Kozaki (@kymg)” (2016年7月22日). 2016年7月22日確認。
- ↑ 2015年9月10日、4Gamer.net「スマートフォン向けポケモン「Pokémon GO」が発表。「Ingress」のNianticと共同開発。専用デバイスも用意」
- ↑ “危険な場所に入らない、歩きスマホは×――「ポケモンGO」注意事項を内閣サイバーセキュリティセンターが公開”. ねとらぼ. ITmedia. 2016年7月21日確認。
- ↑ “ポケモンGO、トレードもできるようになる ナイアンティックCEOが言及”. huffingtonpost. 2016年7月25日確認。
- ↑ Pokémon Go player hits cop car while playing behind the wheel, all caught on camera 同ページのarchive
- ↑ 路線バス運転中にポケGO「熱中した」 京阪バス - 朝日新聞デジタル 2016年11月10日13時09分発信
- ↑ 乗務中にポケGOした運転手を解雇 京阪バス - 朝日新聞デジタル 2016年12月5日20時37分発信
- ↑ 京都京阪バス 運転中に『ポケモンGO』|日テレNEWS24 - 日本テレビ放送網「日テレNEWS24」公式YouTube
- ↑ ポケモンGO運転手、乗務外す降職処分 京阪バス「私有携帯は袋に密封します」 幹部は減棒・減給に - 産経WEST 2016年11月25日18時15分発信
- ↑ a b 乗務中の再度、スマートフォン操作に関するお詫び - 京阪バス公式ホームページ
- ↑ a b 乗務中のスマートフォン操作に関するお詫び - 京都京阪バス公式ホームページ
- ↑ “バス運転中に「ポケモンGO」 仙台市交通局が謝罪(17/06/23)”. ANNニュース. (2017年6月23日) 2017年6月23日閲覧。
- ↑ “裁判を傍聴しよう”. 日刊勝ちスポ. 2016年8月3日確認。
- ↑ “「ポケモンGO」めぐり米で初訴訟か-自宅裏庭へのプレーヤー侵入で”. bloomberg. 2016年8月3日確認。
- ↑ “運転中「携帯」158件摘発 県警、通学路で一斉取り締まり”. 中日新聞. (2016年11月3日). オリジナルの2016年11月3日時点によるアーカイブ。 2016年11月16日閲覧。
- ↑ プロフィール 中野まさやす公式サイト、2016年11月9日閲覧。
- ↑ “小学生事故死を受け愛知県警がポケモンGO規制を求める要望書 ネットでは「まず運転中スマホを規制しろ」の声”. ねとらぼ. (2016年11月4日) 2016年11月16日閲覧。
- ↑ 河部修志 (2016年11月5日). “ポケモンGO規制:要請の愛知・一宮市に脅迫メール”. 毎日新聞 (毎日新聞社). オリジナルの2016年11月5日時点によるアーカイブ。 2016年11月9日閲覧。
- ↑ “本社世論調査 「ポケモンGO規制を」73%”. 毎日新聞. (2016年7月28日) 2016年7月29日閲覧。
- ↑ Klik's PokeGo Leveling Math - Google スプレッドシート
- ↑ 「ポケモンGO(Pokémon GO)」のレベルアップに対するユーザーの不満が噴出、課金なしでは難しいという声も
- ↑ “レベル上げるのに1年?「Pokémon GO」の成長システムに疑問の声”. IGN japan (2016年7月21日). 2016年8月5日確認。
- ↑ “近大学生がポケモンGOで事故のウワサ → 広報「救急車は呼んだが、ポケモンGOによる事故ではない」”. ねとらぼ. ITmedia. 2016年7月22日確認。
関連項目[編集]
- ルアーモジュール
- ポケモノミクス
- ポケモンGOを遊ぶ際の留意点
- リアルアカウント - ポケモンGOのパロディ「リアアカGO」というゲームが登場。唯一の違いはモンスターの捕獲はプレイヤー、ポケストップに相当する「リアスポット」でのアイテム獲得はプレイヤーをフォローしたフォロワーが役目となる。