ニホンタヌキ

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ニホンタヌキ
分類
動物界
脊索動物門
哺乳綱
食肉目
イヌ科
タヌキ属
ニホンタヌキ
名称
学名Nyctereutes viverrinus
Temminck, 1838
和名ニホンタヌキ (日本狸)
英名Japanese raccoon dog
保全状況
IUCNレッドリスト低危険種 (IUCN 3.1)


ニホンタヌキとは、食肉目イヌ科の哺乳類である。

概要[編集]

北海道本州四国九州に分布する。

ニホンタヌキは、雑食性で、果物や穀物、昆虫や蟹などの無脊椎動物、カエルや魚類などの小型脊椎動物を食べる。

顎が大きく、食性から下顎が頑丈である。

頭骨は、平均102mm。染色体は2n=38。

タイリクタヌキとは、染色体数が異なる為、交雑しない。

分類[編集]

ニホンタヌキは、コンラード・テミンクにより日本動物誌内で新種記載された。次第に大陸産タヌキと同種とされ、亜種とされるようになっていった。

2015年にKimらより発表された論文で、2013年の染色体・分子学的研究とこの研究で行われた形態学的解析で、遺伝子的にも形状的にも独立種とされた[1]

亜種[編集]

ニホンタヌキには、2亜種に分かれるとされる。

ホンドタヌキ Nyctereutes viverrinus viverrinus Temminck, 1838
本州・四国・九州に分布する。ニホンタヌキの基亜種である。
エゾタヌキ Nyctereutes viverrinus albus Hornaday, 1904
北海道に生息する。長らくホンドタヌキのシノニムとされていたが、2015年の研究により形状的な差から独立亜種であるとされた[1]

脚注[編集]

  1. a b Sang-In, Kim; Tatsuo, Oshida; Hang, Lee; Mi-Sook, Min; junpei, Kimura (2015). “Evolutionary and biogeographical implications of variation in skull morphology of raccoon dogs (Nyctereutes procyonoides, Mammalia: Carnivora)”. Biological Journal of the Linnean Society (Linnean Society) 116 (4): 856-872. doi:10.1111/bij.12629. https://academic.oup.com/biolinnean/article/116/4/856/2440493.