タカタ (企業)

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本項で扱うタカタとは、

  1. タカタ株式会社(Takata Corporation)は、エアバッグシートベルトチャイルドシートなど、自動車用安全部品を製造していた日本の企業。2017年6月に負債総額1兆円を超えて製造業としては戦後最大の経営破綻をした[1]
  2. 上記企業の事業を引き継いだジョイソン・セイフティ・システムズのブランドである。

概要[編集]

タカタはエアバッグシートベルトなどを生産する自動車の安全部品メーカーで、昭和8年(1933年)に滋賀県彦根市で創業した織物会社が前身にあたる。日本の自動車産業が高度経済成長によって著しく拡大したことに伴ってこの会社は事業を拡大していった。

平成26年(2014年11月19日、欠陥エアバッグによる事故(エアバッグが異常破裂したという)により、6人が死亡する事件が起きる。これが大問題化し、11月20日に米上院公聴会で同社幹部が謝罪したものの、これが原因で平成28年(2015年5月8日に同社3月期連結決算で295億円の純損失が出たと発表。5月19日には米道路交通安全局(NHTSA)がリコール対象車を約2倍の3380万台に拡大する。さらに11月3日にはNHTSAがタカタに最大2億ドル(当時は約230億円)の民事制裁金を科すと発表。平成29年(2017年1月13日には米司法省がタカタの元幹部3人の起訴を発表し、タカタは10億ドルを支払って司法省と合意したものの、5月10日の同年期3月期連結決算で795億円の純損失を発表した。こうして、急速な経営悪化、事態の悪化で追い詰められたタカタは、6月26日東京地裁民事再生法の適用を申請し、経営破綻した。負債総額は1兆823億円と製造業の破綻では当時において戦後最大を記録した。

平成30年(2018年4月10日中国系の米自動車部品大手であるキー・セイフティー・システムズ(KSS)に主要事業を譲渡した。KSSは買収に伴い、社名をジョイソン・セイフティ・システムズに変更し、日本法人がタカタから譲り受けた事業を展開している。

外部リンク[編集]