スプリンクラー設備
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スプリンクラー設備(fire sprinkler)は、消防用設備の一つであり、 火災発生時に大量の散水で消火を図ることによる初期消火を主な目的とする設備である。一部の設備を除き自動的に作動する。設備の費用は最も高いが、現在の所建物の火災時の安全を図るには良い設備といえる。火災で莫大な経済的損失を被るおそれのある大倉庫・工場や、火災が発生すれば消火が困難な高層建築物や地下街、特に福祉施設、病院、ホテル、百貨店等一旦火災が発生すれば多数の人命に関わる事態が懸念される場所で使用される。
概要[編集]
平成18年(2006年)に長崎県大村市で7人が死亡した認知症グループホームでの火災を受け、総務省消防庁は平成21年(2009年)に福祉施設でのスプリンクラー設置義務を「述べ床面積1000平方メートル以上」から「275平方メートル以上」に拡大した。平成27年(2015年)には275平方メートル未満も対象とし、避難が困難な要介護度の重い人が一定数入居、宿泊している場合は、平成30年(2018年)4月1日からは原則、設置するよう義務付けられている。設置には公的補助金が出るが、施設側に数百万円の自己負担が乗じることも少なくない。
関連項目[編集]
- 消火器
- ミスト散布
- ホテルニュージャパン火災 - 東京消防庁からスプリンクラー設備の設置を指導されたが、ヘッドが付けられただけで給水配管がなされていない見せかけのスプリンクラーにすぎなかった。