ショーン・スパイサー

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ショーン・スパイサーSean Michael Spicer1971年9月23日 - )は、アメリカ合衆国の第28代ホワイトハウス報道官である。2017年1月20日に就任し、2017年7月21日に辞任した。

2017年6月2日から7月21日まで、ドナルド・トランプ政権の広報部長を兼ねていた。2011年2月から2017年まで共和党全国委員会の広報部長であった。

概要[編集]

ニューヨーク州マンハセットにあるノース・ショア病院で1971年に生まれた。母はキャサリン・スパイサー(旧姓グロスマン)、父はマイケル・ウィリアム・スパイサー1944年 - 2016年)であった。幼少期はロードアイランド州イーストベイで育った。父は保険代理店、母はブラウン大学東アジア研究所の学部長であった。部分的にアイルランド系であり、宗教はカソリックである[1]。出身地は、ロードアイランド州バーリントンとされる。

1989年から1993年までコネティカットカレッジ(4年制の私立リベラルアーツカレッジ)で管理分野で教養学士を得る。大学では学生議員であった。1993年4月には学生誌「大学の声(The College Voice)」に大学への不満を寄稿した。ロードアイランド州の海軍大学校で修士号を2012年に取得した。

最初の政治関連の仕事は、1990年代後半のニュージャージーの上院議員マイク・パッパスの事務所であった。1999年には米国海軍保護区で勤務する。その後、連邦予算局の広報担当となった。 2006年から2009年まで、ジョージ・W・ブッシュ大統領の通商代表部の補佐官であった。2011年2月、共和党全国委員会の広報部長となる。

トランプ政権報道官[編集]

2016年12月22日、トランプ次期大統領は、定例会見を行う報道官に、ショーン・スパイサーを指名した[2]。2017年1月20日、トランプ政権の発足時に就任した。

2017年4月11日、ロシアシリア支援を批判する中で、ナチスのアドルフ・ヒトラーでさえ化学兵器は使わなかったと発言し、批判を浴びた[3]

2017年4月20日、米海軍が4月8日にシンガポールから朝鮮半島近海に向かうよう言明したが、実際はその後もインドネシア付近で活動していたことについて、虚偽の説明をしたと批判された問題について、現在は朝鮮半島に向かっている、朝鮮半島への派遣は「事実」であると説明した[4]

2017年5月12日、トランプ大統領は、毎日開催する定例会見を担当するホワイトハウスのスパイサー大統領報道官の代わりに自分が担当候補であると公表した[5]

2017年7月21日、ドナルド・トランプ大統領はウォール街の投資会社アンソニー・スカラムチをホワイトハウス広報部長に指名した。スパイサーは反対を表明し、即座にトランプ大統領に辞任届を提出した[6]。首席補佐官(当時)ラインス・プリーバスもスカラムチの起用に反対していた。

報道官の退任後[編集]

2017年9月17日、ロサンゼルスで開催された第69回エミー賞の授与式に登場し、今年の聴衆は過去最大だ、とトランプ大統領を皮肉って、喝さいを浴びた[7]

2019年2月、ショーン・スパイサーはニュースサイトの「エクストラ」と契約を結び、特別特派員となった[8]。最初のインタビューは国務長官のマイク・ポンペオと彼の妻・スーザンであった。その後は、後任となったサラ・ハッカビー・サンダースとその夫のブライアンへのインタビューである。

2019年6月14日、サラ・ハッカビー・サンダースの辞任に伴い、ショーン・スパイサーはトランプ政権からオファーがあっても、決して戻るつもりはないとMSNBCのハリー・ジャクソンに言明した[9]。報道官になったことは名誉なことであるが、現在はより幸福でストレスが少ないと説明した。

関連項目[編集]

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