カダヤシ

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カダヤシ(蚊絶,Gambusia affinis)とは、カダヤシ目カダヤシ科に分類される淡水魚である。

形状[編集]

全長は雄は4cm、雌は6cmである。

尾鰭は丸い。尻鰭は、雌は丸いが雄は細長い。

生態[編集]

アメリカ南東部の大西洋岸からメキシコ湾岸に自然分布している。汚れた場所や汽水域でも生息することが出来る。

昆虫プランクトンを食べる。

卵胎生で、体内受精をする。雄の臀鰭は交尾器になっている。

一度に数十匹の幼魚を生む。

人との関係[編集]

移入[編集]

カダヤシは、マラリラを極滅される為に日本を含む世界各地に移入された。

日本では、1916年台湾から奈良県に移入され、1919年には沖縄県にも移入された。東京都から徳島県に放流され、徳島県から東日本西日本に放たれた。

世界の侵略的外来種ワースト100日本の侵略的外来種ワースト100に指定されている。

外来生物法の特定外来生物にも指定されているため、生きたままの移動や飼育が禁止されている。一方で、近縁種のグッピーは観賞魚として普及していることもあってかペットショップなどで未だに見ることができる。

名前[編集]

英名は、「Mosquito fish」「Topminnow」で、前者は『蚊を食べる魚』という意味である。後者は『水面の小魚』という意味。近縁種のガンブスィア・ホルブロオキと共に「gambezi」とも呼ばれる。

和名の「カダヤシ」も、蚊を絶やす事から来ている。かつては「タップミノー」という名で呼ばれていたが、カダヤシ目の総称であったためカダヤシという名称に置き換わった。