男の娘

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男の娘(おとこのこ)とは、「男の子」の「子」の字を無理矢理「娘」と入れ換えて作った単語。発音は「男の子」と同じなのたが、「男の子」と言ったのか「男の娘」と言ったのかは、その場の空気を読んでお察しください

たまにお堅い文章の中に変換ミスとみられる「男の娘」が含まれていることもあるが、そう変換されてしまう理由もお察しください

概要[編集]

こっち方面[1]ではトランスヴェスタイト(が似合う)男の子をいい、性自認や性嗜好は問わない。二丁目界隈の真面目なお店(いわゆるハッテン場ではなく、性的マイノリティの溜り場)に紛れ込んでいても違和感がない。

どのような少年が男の娘なのか[編集]

以下はあまり客観的でない評価でありそうに思うが、一応。

  • 女の子のように可愛らしい(あるいは中性的な)顔の少年。
  • 女性用のアクセサリーを付けている少年。シルバー系のネックレスなど。
  • 女性が好む色やデザインのバッグを持ち歩く少年。
  • 女性のような髪型の少年。とはいえロングとは限らず、男装女子っぽいところを狙ってきたりもする。
  • 化粧をする少年。ファンデやルージュは一般的。
  • 女性用の服や靴を愛用する少年。2サイズくらい大きめの女性用ジーンズを履いていたりする。骨盤のサイズがやはり違うので、シルエットで男か女かバレてしまうからである。ナニゲに襟の合わせが逆というのもある。

女装キャラクター[編集]

女装文学・漫画・実写など[編集]

  • とりかへばや物語』(1180年頃) - 男の娘創作作品では日本最古の物語。平安時代の宮廷を舞台に、性別を偽った姉弟が殿上・出仕して、様々な事件に巻き込まれる。
  • 南総里見八犬伝』(1814年-1842年) - 作:曲亭馬琴。主要登場人物の『智』の珠の持ち主・犬坂毛野は女装で育てられ、旦開野(あさけの)とも名乗る。女性とも見紛う美貌の持ち主で、女田楽師、旦開野として主要人物の犬田小文吾(『悌』の珠の主)に結婚を申し込んだことがあり、小文吾は女性であることを疑わずに承諾している。『孝』の珠の持ち主・犬塚信乃は女装で育てられ、女の名前だが浜路という許嫁がいる。派生作品(山手樹一郎「新編八犬伝」、山田風太郎「忍法八犬伝」など)では、毛野や信乃が物語の最後まで、女装姿のまま女に惚れられる作品がある。
  • 白縫譚』(1849年) - 柳下亭種員ら3名の合作による。書名は「不知火物語」「白縫物語」とも記す。大友家再興を誓う若菜姫は、男装して人々の目を眩まし、奸臣から主家を守ろうとする家老の息子が、女装して千種と名乗り活躍する。全90編にも及ぶ伝奇長篇。泉鏡花江戸川乱歩が賞賛した。
  • 『プリンセス・プリンセス』(2002年) - つだみきよ作。「姫」と呼ばれる女装男子が多く登場する。
  • 『プリンス プリンス』(2015年)「コミック百合姫」連載 一迅社 - あおと響作。男装女子や男の娘も複数いる桃百合学園。二人の男装王子・伊吹カオルと柊詩音、学園の王女・神楽崎蘭子。さらにツインテールの男の娘で「姫」と呼ばれる・ナァナが繰り広げる学園ラブバトル。百合漫画誌での「男の娘」作品。
  • 『パール王国物語 プリンス・プリンセス』(2016年) - 田伊りょうき作。パール王国には双子の姫と王子がいる。カッコいいサン王子と可愛いレナ姫。しかし二人にはある秘密があった。
  • ざ・ちぇんじ!』(1983年-1985年) コバルト文庫集英社) - 作:氷室冴子。平安期の『とりかへばや物語』を下敷きにした男女逆転小説。母の意思で女として育った女装の主人公・綺羅姫(の綺羅君は逆に男装している)は、姉の元服にあわせて、女として裳着を終え尚侍として宮廷に入る。女東宮の相手をしてるうちに恋心を抱くようになり、女の姿のまま愛の告白をする。
  • Vシリーズ』(1999年-2002年) - 作:森博嗣。主要人物の小鳥遊練無(たかなし ねりな)は常に女装して生活している。第一長編「黒猫の三角」はテレビドラマ化された。

似て非なる用語[編集]

類似語[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. どこだ?
  2. 『コンプリート・エディション』カバーイラスト