O157
ナビゲーションに移動
検索に移動
O157(オーいちごーなな)とは、腸管出血性大腸菌の一種のことである。
発症例[編集]
少量でも食中毒の原因となる。発熱や下痢、血便を引き起こし、溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症を併発して死亡することもある。抵抗力が弱い乳幼児や高齢者は重症化しやすく、食品が生だったり過熱が不十分だったりした肉や野菜など幅広い食品で感染例がある。また、風邪や寝冷えと誤解して食中毒と気づくのが遅れて重症になったケースもある。
予防策[編集]
この食中毒の予防策として、次のようなものがある。
- 75度で1分以上加熱する。
- 塩素で殺菌すること。
- 生の肉や魚を切った包丁やまな板を使ってそのまま野菜などを切ったりしないこと。
- 食材はすぐに冷蔵庫などで保管してよく洗うこと。
- 衛生管理を徹底すること。
- 手洗いをしっかりすること。
主な発症例[編集]
- 平成8年(1996年)に大阪府堺市における集団食中毒で9000人以上が感染して小学生3人が死亡した例。
- 平成28年(2016年)に東京都と千葉県の老人ホームで集団食中毒が起こって計10名が死去した例。
- 平成29年(2017年)9月に群馬県前橋市の惣菜店を利用した東京都内の3歳の女児が死亡した例。
また、O157を中心とした腸管出血性大腸菌の食中毒報告件数は次の通り。
その他[編集]
O157などの腸管出血性大腸菌が産生するベロ毒素は、同じく出血性の下痢や激しい腹痛を引き起こす赤痢菌が出す毒素と同じものである。
外部リンク[編集]
- 病原大腸菌 - 愛知県衛生研究所