O157

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O157(オーいちごーなな)とは、腸管出血性大腸菌の一種のことである。

発症例[編集]

少量でも食中毒の原因となる。発熱下痢血便を引き起こし、溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症を併発して死亡することもある。抵抗力が弱い乳幼児高齢者重症化しやすく、食品が生だったり過熱が不十分だったりした野菜など幅広い食品で感染例がある。また、風邪寝冷えと誤解して食中毒と気づくのが遅れて重症になったケースもある。

予防策[編集]

この食中毒の予防策として、次のようなものがある。

  • 75度で1分以上加熱する。
  • 塩素で殺菌すること。
  • 生の肉や魚を切った包丁やまな板を使ってそのまま野菜などを切ったりしないこと。
  • 食材はすぐに冷蔵庫などで保管してよく洗うこと。
  • 衛生管理を徹底すること。
  • 手洗いをしっかりすること。

主な発症例[編集]

また、O157を中心とした腸管出血性大腸菌の食中毒報告件数は次の通り。

  • 平成24年(2012年)が16件で392人。
  • 平成26年(2014年)が25件で患者が766人。
  • 平成28年(2016年)が14件で患者が252人。

その他[編集]

O157などの腸管出血性大腸菌が産生するベロ毒素は、同じく出血性の下痢や激しい腹痛を引き起こす赤痢菌が出す毒素と同じものである。

外部リンク[編集]