JAM (労働組合)

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JAM(ジャム)は、機械・金属産業の産業別労働組合。日本労働組合総連合会(連合)、全日本金属産業労働組合協議会(JCM)に加盟している。

概要[編集]

1999年9月9日全国金属機械労働組合(金属機械)とゼンキン連合が組織統合して結成した。初代会長は服部光朗。9月9日の結成は労働評論家の芦村庸介の9の並ぶ重陽の節句が良いとの進言を受けて決められた[1]。「JAM」は正式名称であるが、法人登記上は「産業別労働組合ジェイ・エイ・エム」となっている[2]。英語名称は「Japanese Association of Metal, Machinery, and Manufacturing workers」。

機械、電機、自動車産業などの約2,000の単位労働組合(単組)が加盟しており、約38万人の組合員がいる。この組合員数は連合内でUAゼンセン自治労自動車総連電機連合に次ぎ5番目にあたる。100人以下の組合が6割、4分の1が30人以下の組合で占める[3]。全ての加盟単組が地方JAMに所属し、このほかに業種別部会、大手労組会議に所属している加盟単組もある。

本部所在地は東京都港区芝2-20-12 友愛会館 10F・11F。友愛会館で貸会議室を運営する株式会社友愛会館と建物を維持運営する一般財団法人日本労働会館の役員はJAMを中心とする労組出身者が占めているとされる[4]

元・総評全国金属オルグ、連合大阪副会長の要宏輝は「…私どもが労線統一して、JAM になってどんな現象が起きているか、報告します。いわゆるカンパニー組合、御用組合の相次ぐ脱退です。このような組合が相手方(旧同盟)には多かった。……御用組合は、総評全金の組合ができたら困るから、会社と同盟が一緒になって作ってきたのです。統一によって、真の組合リスクがなくなったから、御用組合が脱退していくといった現象が一時期続いたのです」と2009年に行った講演で語っている[5]

2021年10月にJUKI労働組合委員長、JAM副会長の芳野友子が連合会長に選出された。

出典[編集]

  1. 『労使研』「情報」第53号PDF”. 労使関係研究協会 (2017年9月). 2021年3月14日確認。
  2. 厚生労働省労使関係担当参事官室編著『第2版 日本の労働組合――歴史と組織』日本労働研究機構、2002年、148頁
  3. JAMとは-JAM紹介 JAM
  4. 「日本労働会館物語」第2回 友愛労働歴史館の解説員便り(2010年3月16日)
  5. 連合の構造問題と運動変革—正義の労働運動ふたたび・最終章(第232回政経フォーラム、2009年9月30日)PDF 要宏輝オフィシャルWebサイト

関連項目[編集]

外部リンク[編集]