Fランク
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Fランク(エフランク、F rank)は、日本特有の大学レベルの評価区分表現で、下記のような複数の意味をもつ。Fランという略称が浸透している[1][2][3]。
概要[編集]
- 「Fランク大学」「BF(ボーダー・フリー)大学」の略で、大学の偏差値区分に用いられる本来の意味。由来は、河合塾の入試難易予想ランキング表[注 1]において、ボーダーラインの設定基礎となる前年度入試結果調査データにおいて、不合格者数が少ないため合格率50%となる偏差値帯が存在せず、合否判定できない分類[4][5]に該当している大学[2]。定員割れ[6]の結果、不合格者が少なすぎて偏差値を算出できないレベルの大学を意味する偏差値35未満の大学の俗称[4][7][5][8]。 →Fランク大学参照。
- 4年間の学費に対する費用対効果(コストパフォーマンス)が良くない大学に用いられる意味。4年卒業にかかる学費に対して、貸与型奨学金でも最低限の費用対効果が一応は見込まれる関東の日東駒専・関西の産近甲龍未満の大学。上記未満の大学で貸与型奨学金だと、卒業後の奨学金返済負担と将来の見通しから高卒で働くことが推奨される基準となっている[3]。
- 大企業就活の足切ライン未満の大学に用いられる意味。多くの大企業の大卒枠就職で必須条件としてなっていて、説明会や一次審査の学歴フィルターで弾かれてしまうMARCH・関関同立未満の偏差値の大学への総称。大企業の本社採用ではMARCHと関関同立を採用足切ラインとしている企業が占め、該当大卒未満は別企業の就活に時間をかけることを推奨している[3]。
フィクション[編集]
- 三河ごーすとのライトノベル『自称Fランクのお兄さまがゲームで評価される学園の頂点に君臨するそうですよ?』の略称[9]。
脚注[編集]
- 注
- ↑ なお、この予想ランキング表では、BF大学が使われる前から、超難関大学をMランクで表現する以外は数字のランクが用いられ「Fランク」の項目は存在しない。
- 出典
- ↑ “Fラン大学で人生がハードモードに。教育格差は自力で解決できない/ひろゆき”. news.yahoo.co.jp. news.yahoo.co.jp. 2020年8月30日確認。
- ↑ a b “入試難易予想ランキング表 | 志望校をさがす | 河合塾 Kei-Net”. www.keinet.ne.jp. 2021年11月14日確認。
- ↑ a b c 「学歴フィルター」p18(小学館新書)福島直樹
- ↑ a b 字井章人 (2014年3月11日). “勉強の真の面白さ知って 人間環境大 芦田宏直副学長に聞く(中日進学ナビ)” (日本語). 中日新聞 (中日新聞社). オリジナルの2017年3月15日時点によるアーカイブ。 2017年7月17日閲覧。
- ↑ a b 関田真也 (2016年4月26日). “奨学金が支える「Fランク大学」の葛藤と不安 1300万円のハンデを負って通う価値はあるか” (日本語). 東洋経済オンライン. 東洋経済新報社. p. 2. 2017年3月14日確認。
- ↑ 【日刊SPA】“Fラン”大卒の管理職は肩身が狭い?「大学は行ってなかったことに」2021年1月12日
- ↑ 石蔵文信 (2016年12月28日). “【オトナの外来】「受験直後」の方が問題…不登校は真面目な生徒の方が陥りやすい、緊張感の"落とし穴"にご注意” (日本語). 産経新聞 (産業経済新聞社): p. 1 2017年3月14日閲覧。
- ↑ 沢田健太 (2011年11月15日). “シューカツ準備で単位が取れる大学!? 筆算が怪しい若者を受け入れる覚悟と責任” (日本語). 日経ビジネスオンライン. 日経BP. p. 1. 2011年11月15日時点のオリジナル(リンク切れ)よりアーカイブ。2019年3月2日確認。
- ↑ 大人気シリーズの『よう実』『Fランク』に『僕のカノジョ先生』も! MF文庫J、秋の大豊作ラインナップ! 10月新刊は10月24日(土)発売!, , PR TIMES (KADOKAWA), (2020年10月24日) 2021年7月6日閲覧。