2023年8月のカシオペア紀行撮り鉄線路内侵入事件

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2023年8月のカシオペア紀行撮り鉄線路内侵入事件とは、撮り鉄が線路の建築限界内に侵入してしまいカシオペア紀行を緊急停車させた事件である。

概要[編集]

2023年令和5年)8月18日JR東北本線宇都宮線)の栗橋 - 古河間の沿線撮影地(通称:クリコガ)において、お召し指定機・EF81 81牽引のE26系による臨時列車・カシオペア紀行(第9011列車・秋田行)が緊急停車した。その理由は、撮り鉄の1人が線路の建築限界内に脚立を置いてハイアングルで撮影したことによるもので、緊急停車後は線路内に侵入していない撮り鉄らも共に撮影地から逃走した。また、通過後も撮影地を管理する地主と別の撮り鉄とのトラブルにより110番通報がされるなど、依然として騒然とした状態が続いた。

クリコガという撮影地は、線路用地の境界杭ギリギリに寄っての撮影となり、2か月前に別の撮影地で起きた同様の事案である2023年6月のカシオペア紀行撮り鉄線路内侵入事件でもクリコガのギリギリを攻める構図を心配する声も多かった。ズームを引いて撮るとはいえ、架線柱の真横付近で構えるため、迫力と同時に危険性も高まる。そのため、大多数の撮り鉄は最悪の事態の起こることがないよう、ローアングルでの撮影や、細心の注意を払っての三脚などのセッティングをしているが、今回は所定の位置でのセッティングに間に合わなかった撮り鉄が、危険度の高い脚立を使ってかつ線路に寄り過ぎてしまい、緊急停車してしまったものと思われる。

緊急停止後すぐさまX(旧:Twitter)にて詳しい情報が流され、線路内に侵入した撮り鉄に対して呆れるコメントが散見された。

緊急停車したカシオペア紀行のその後[編集]

ところで、緊急停車したカシオペア紀行だが実は非常停止から3分後には運転を再開しており[1]、回復運転で宇都宮駅に到着する時点では緊急停車による遅れは回復していた。これで一件落着かと思いきや、運転時には東北地方には大雨が降っており、カシオペア紀行も福島県白河駅にて抑止せざるを得なくなった。

日付が変わっても運転は再開できず、結果的に同列車は秋田とは程遠い仙台駅にて運転を打ち切ることとなった。ツアー客らはその後秋田新幹線こまち」の普通車へと振替輸送が行われた。これに対してXなどのインターネット上では、ツアー客の大半がカシオペア紀行に乗ることを目的に参加したのにも関わらず、強引に打ち切って秋田定時到着を優先したJRの姿勢に批判が相次いだ。中には「カシオペア奇行」と揶揄するつぶやきも。

脚注[編集]

  1. 2023年6月の事案では運転再開までに10分以上を要した。

関連項目[編集]