2019年J2第42節 J1昇格争い
この項目では、2019年11月24日に行われたJ2リーグ第42節のうち、J1リーグに昇格する可能性があった横浜FCと大宮アルディージャ (以下、大宮) について述べる。
前節までのあらすじ[編集]
横浜FCは序盤のペースが良くなかったが、5月14日をもってタヴァレス監督が解任され、代わって下平隆宏ヘッドコーチが監督に昇格すると、直後の第14節・鹿児島ユナイテッドFC戦に勝利し、前半戦は12位で折り返した。その後第25節でレノファ山口FCに勝利すると、今季では初めてJ1参入プレーオフ圏内の6位に浮上。第30節のモンテディオ山形戦はスコアレスドローだったが、ここで今季初の自動昇格圏内となる2位になる。その後も2位と3位を繰り返し、第41節はファジアーノ岡山に1対0で勝利し最終節を2位の状態で迎えた。
一方大宮も序盤こそ不調だったが、第9節に横浜FCに勝利すると今季初のプレーオフ圏内となる3位に浮上。これ以降は2位から6位の間を行き来し、前半戦は5位で折り返す。第41節はアルビレックス新潟に1対1で引き分け、3位の状態で最終節を迎えた。
第41節終了時点の順位[編集]
上位3チームのみ抜粋。
順位 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 点 | 備考 | 第42節対戦相手 |
1 | 柏レイソル | 41 | 24 | 9 | 8 | 72 | 32 | 81 | 第41節でJ2優勝・J1昇格決定 | 京都 |
2 | 横浜FC | 41 | 22 | 10 | 9 | 64 | 40 | 76 | 本項で解説中 | 愛媛 |
3 | 大宮アルディージャ | 41 | 20 | 14 | 7 | 61 | 39 | 74 | 金沢 |
J1昇格条件[編集]
- 大宮の結果に関わらず、横浜FCが勝利した場合は横浜FCがJ1昇格。
- 横浜FCが引き分けの場合、大宮が3点差以上で勝利した場合のみ大宮が、それ以外は横浜FCがJ1昇格。
- 横浜FCが敗れた場合、大宮が引き分け以下の場合は横浜FCが、大宮が勝利した場合は大宮がJ1昇格。
試合経過[編集]
この日は、2位の横浜FCはホーム・ニッパツ三ツ沢球技場で愛媛FC (以下、愛媛) と対戦し、3位の大宮はアウェイ・石川県西部緑地公園陸上競技場でツエーゲン金沢と対戦した。他会場であったが、同時間帯の試合だったため本項でも並行して記載する。
試合に早速動きがあったのは大宮。前半14分にオウンゴールでの、思わぬ形での得点となった。その後石川ではほとんど動きがなかったが、その間に前半32分、横浜FC・皆川佑介が得点。前半はどちらも1対0で折り返した。
- 前半終了時点での順位
順位 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 点 | このままいくと・・・ |
2 | 横浜FC | 42 | 23 | 10 | 9 | 65 | 40 | 79 | J1昇格決定 |
3 | 大宮アルディージャ | 42 | 21 | 14 | 7 | 62 | 39 | 77 | プレーオフ出場決定 |
後半開始時点では、横浜FCは交代なし、大宮は奥抜侃志に代わって大前元紀が、イッペイ・シノヅカに代わってダヴィッド・バブンスキーが出場。石川では動きがほとんどなかったが、横浜FCでは後半7分に齋藤功佑がゴールし、愛媛との点差を2に広げる。一方石川では、金沢が後半23分に金子昌広に代わって清原翔平を送り込むと、その清原が後半26分にゴール。大宮と同点に追いつく。横浜FCが2点リードしていることもあり、J1昇格は厳しい状況となった。
後半29分には横浜FCが、中山克広に代わって斉藤光毅を投入。時を同じくして、大宮も後半30分にロビン・シモヴィッチに代わってフアンマ・デルガドを投入するが、どちらも点は動かない。横浜FCは後半37分に、中村俊輔に代わって田代真一を投入。後半42分には松尾佑介に代わって、自身の持つJリーグ最年長出場記録を更新する三浦知良が出場すると、場内からは大きな歓声が上がった。そして試合はそのまま終了し、横浜FCが2007年以来13年ぶりのJ1リーグ昇格を勝ち取った。一方大宮は、J1リーグに昇格するためにはJ1参入プレーオフでの3連勝が絶対条件となった。
- 試合終了時点での順位
順位 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 点 | このままいくと・・・ |
2 | 横浜FC | 42 | 23 | 10 | 9 | 66 | 40 | 79 | J1昇格 |
3 | 大宮アルディージャ | 42 | 20 | 15 | 7 | 62 | 40 | 75 | プレーオフ出場 |
脚注[編集]
関連項目[編集]
- 2019年J2第42節 柏レイソル対京都サンガF.C. - この試合の裏で行われた、歴史的な展開となった試合。
- 2019年J1 残留争い ー J1の残留争い。