2-14

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2-14(2たい14)は、2010年6月7日に行われたプロ野球セ・パ交流戦)・東京ヤクルトスワローズ千葉ロッテマリーンズの結果。ロッテは、この試合で7回表に10者連続安打・連続得点の猛攻で10点を挙げ、前年のヤクルトなどが計8回記録した1イニング最多連続打席安打のプロ野球記録(9者連続)を更新した。

1点ビハインドのこの回、ロッテは一死無走者から里崎が四球を選んで出塁したのを皮切りに南竜介の左前安打から連打攻勢がスタートした。代打の青野毅が中前安打で満塁とすると、西岡剛の遊撃と左翼の間に落ちる2点適時打で逆転に成功、ヤクルトの先発・村中恭兵をKOした。さらに今江も安打で続き、井口の内野適時打で1点を追加。続けて金泰均が15号、サブローも10号ソロと2者連続で本塁打を放ち、再び打順が回ったフアン・カルロス・ムニスが二塁打で出塁すると、里崎も8号2点本塁打を放ち前年に続いて10連続得点を達成した。そして南がこの回2本目の中前安打を放ち、10者連続安打の新記録を達成している。

青野の代打で送られた岡田幸文が三塁ゴロに倒れ、ロッテの連続記録はストップした。岡田は試合後「すみません。知りませんでした」と平身低頭だった。同日、ロッテがこの記録を達成した直後には、オリックスが対広島4回戦(福山市民球場)の6回表にやはり1イニング10者連続安打のタイ記録を達成しており、両チームがまとめて従来の記録を更新したことになる。試合は結局ロッテが14-2で大勝した。ロッテの西村徳文監督は試合後、「同じ日に同じ事をやるとは思わなかったです」と驚嘆しつつも、報道陣の「もう1本続いていれば単独新記録だった」という問いに対しては「そんな贅沢は言ってられない。よく繋いでくれた」と笑顔を見せ、快挙を達成したナインを讃えた。

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ロッテ 0 0 1 0 0 0 10 3 0 14
ヤクルト 0 0 0 0 2 0 0 0 0 2
  • ロッテ7回表の攻撃(括弧内は得点数)
    • ムニス 投ゴロ
    • 里崎 四球
    • 南 左前安打
    • 青野 中前安打
    • 西岡 左前安打 (2)
    • 今江 中前安打
    • 井口 三塁安打 (1)
    • 金泰均 左本塁打 (4)
    • サブロー 左本塁打 (1)
    • ムニス 左中間二塁打
    • 里崎 右中間本塁打 (2)
    • 南 中前安打
    • 岡田 三ゴロ
    • 西岡 遊飛

1イニング10打数以上の連続安打を2度記録したのは、前述のヤクルトに次いでロッテが史上2チーム目。ヤクルトが1度目に達成したのは1998年4月22日の対中日ドラゴンズ戦でのもので、2年連続での達成は史上初のケースである。さらにロッテが1イニング10連続以上の得点を記録したのは2005年の楽天戦(10連続)2009年の広島戦(14連続・プロ野球記録)に次いで、これが通算3度目。2桁連続得点は阪神タイガースが通算5度と最も多く、ロッテは中日と並んで2位タイ、パ・リーグではオリックスの2度を抜いてリーグ最多である。

加えてこの日開催されたセ・パ交流戦の6試合で、パ・リーグ6球団が挙げた総得点は55得点(オリックス21、ロッテ14、日本ハム13、西武4、ソフトバンク3、楽天0)で、1日あたりのリーグ総得点の新記録も更新している。

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