参考文献
参考文献 (さんこうぶんけん)とは、論文等の執筆の際に資料とされる公的文書、書籍、雑誌のことである。
概要[編集]
論文等を執筆する際、独自の新説や新理論であっても、記載全てが自身で考え出したものということは通常無い。部分的に、他の人が生み出した既存理論を利用している。その既存理論の出典元を明確にし、盗用ではなく出典元の方が正であることを示すことで、盗用であるとの疑いを持たれない様にする必要があり、参考文献を記載する必要がある。
信頼性のある参考文献を示さずに書かれた文章は正確性を客観的に示すことができず、説得力がない。特に今まで知られていなかった新しい説を発表する際はそれらを補強することが必要である。
参考文献には、出典元の他に、関連の深い文献や学習に役立つ教科書も記載されることがある。
問題点[編集]
示された参考文献が正確であるかというとそうでもない。執筆者の偏見によって故意に内容が誇張されていたり、重要な部分を書かなかったりする場合がある。また執筆者の勘違いで科学的根拠の乏しいものもある。[1]。さらに、参考文献そのものが執筆者の悪意による創作の可能性もある。[2]。このため、参考文献は複数用意するのが望ましい。また、その道の専門家が執筆したものが望ましいが、その専門家が偏向した思想を持っていないとも限らない。
また、参考文献が絶版となっていることもあり、確認しようがないこともある。図書館にあれば良いが古書店に足を運ぶ必要も出てくる。
さらに、示された参考文献そのものが存在しない場合もある。これは執筆者の悪意に基づくもので、発覚した場合、その論文は説得力を失う。
ウィキペディア[編集]
独自研究が禁止されているウィキペディアでは、参考文献の記載が必須とされている他、参考文献は「信頼できる二次資料」でなければならない。例えば、文書を解釈した内容を記載する場合、元の文書を参考文献とすることはできず、文書の解釈が記されている資料を参考文献としなければならない。
エンペディアでは必ずしも必要とはされていない。また、一次資料や、写真等の目撃情報を参考文献とすることも可能である。