鬼海弘雄
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鬼海 弘雄(きかい ひろお、昭和20年(1945年)3月18日 - 令和2年(2020年)10月19日)は、日本の写真家。
略歴[編集]
山形県出身。既婚者。
昭和63年(1988年)に東京都浅草の浅草寺境内で、無地の壁を背景に撮影した肖像写真を収めた「王たちの肖像」が、日本写真協会賞新人賞と伊奈信男賞を受賞した。
鬼海は正方形のモノクロの画面で、市井の人々の内面を浮き彫りにするこの手法を長年続けており、平成16年(2004年)に「PERSONA」で土門拳賞と日本写真協会賞年度賞を受賞。鬼海の作品は海外でも高く評価され、ポーランドやスペインなどでも個展を開くほどであった。
令和2年(2020年)10月19日午前3時33分、リンパ腫のため、東京都渋谷区の病院で死去。75歳没。
写真集[編集]
- 『王たちの肖像:浅草寺境内』矢立出版 1987年
- 『India』みすず書房 1992年
- 『や・ちまた:王たちの回廊』みすず書房 1996年
- 『東京迷路』小学館 1999年
- 『しあわせ:インド大地の子どもたち』福音館 2001年
- 『Persona』草思社 2003年
- 『ぺるそな』草思社 2005年
- 『In-between 8 鬼海弘雄 ポルトガル、マルタ』写真・エッセイ 楠本亜紀,菊田樹子企画・編集 EU・ジャパンフェスト日本委員会 2005年
- 『東京夢譚』草思社 2007年
- 『Asakusa Portraits』ICP
- 『アナトリア』クレヴィス 2010年
- 『東京ポートレイト』クレヴィス 2011年
- 『世間のひと』筑摩書房 2014年
- 『Tokyo View』かぜたび舎 2016年
- 『India 1979–2016』クレヴィス 2017年
- 『PERSONA 最終章』筑摩書房 2019年
- 『persona in india:SHANTI』出版 2019年(筑摩書房)
写文集[編集]
- 『印度や月山』 白水社 1999年 ISBN 4-560-04928-9 (エッセイ・写真)
- 『眼と風の記憶 写真をめぐるエセー』岩波書店 2012年
- 『誰をも少し好きになる日――目めくり忘備録』文藝春秋 2015年
- 『靴底の減りかた』筑摩書房 2016年
その他[編集]
- 『集合住宅物語』 みすず書房 2004年 ISBN 4-622-07086-3 (撮影:鬼海 文:植田実)
- 『メッセージ』 樹立社 2006年 ISBN 4-901769-41-3 (撮影:鬼海 文:都はるみ)
- 『ことばを写す 鬼海弘雄対話集』平凡社 2019年
写真展[編集]
- 「ペルソナ(1)」ポーランド,Krakow“Manggha” 1999年
- 「ペルソナ(Ⅱ)」ポーランド,Krakow“Manggha” 2002年
- 「ペルソナ」山形・酒田 “土門拳記念館” 2004年
- 「東京ポートレイト」東京“東京都写真美術館” 2011年
- 「ペルソナ(+インド・アナトリア)」山形“山形美術館” 2012年
- 「ペルソナ(+インド・アナトリア)」兵庫・伊丹“伊丹市立美術館” 2012年
- 「ペルソナ」宮崎“宮崎県立美術館” 2013年
- 「浅草ポートレイト」スペイン・マドリッド“スペイン文化庁ギャラリー” 2014.09.18〜11.19
- 「INDIA 1987〜2011」愛媛“松山県立美術館” 2014.09.24〜10.11
- 「Tokyo:voyage a Asakusa」Societe d’encouragement Pour パリ2015年
- 「India 1979-2016」富士フイルムフォトサロン 東京2017年
- 「PERSONA」blue hole(秋田)2018年
- 「PERSONA 鬼海弘雄写真展」寒河江市美術館 山形 2019年
- 「鬼海弘雄PERSONA最終章」入江泰吉記念奈良市写真美術館 奈良県 2019年
- 「や・ちまた 鬼海弘雄」南塚フラッグシップギャラリー 東京 2020年
外部リンク[編集]
- 鬼海弘雄オフィシャルサイト
- 鬼海弘雄(@Hiroh_Kikai) - X(旧:Twitter)