飯島陣屋
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飯島陣屋(いいじまじんや)は、長野県上伊那郡飯島町飯島に存在した陣屋である。
概要[編集]
江戸時代前期の延宝5年(1677年)に設置され、江戸幕府が大政奉還で滅亡する慶応3年(1867年)まで190年間にわたって使用された陣屋である。この陣屋は、信濃国伊那郡の天領支配のための拠点であった。陣屋の施設は明治時代になってから尾張藩飯島取締所となり、その後伊那県庁を経て、明治4年(1871年)に取り壊されたという。
古文書調査、発掘調査が行われ、平成2年(1990年)から4年の歳月をかけて平成5年(1993年)12月に代官の出張所と手代や書役の執務所であった陣屋を新築復元した。江戸時代に「一の長屋」と呼ばれて明治時代初期に伊那県知事の住宅となっていた建物を移転して、飯島陣屋記念館として一般公開も開始する。
陣屋本陣には当時の資料、調度品が展示されている。2月にはお陣屋行燈市、8月にはお陣屋祭りが開催され、駿府陣屋から飯島陣屋へ代官が出張する際の代官行列が再現される。