金玉 (秘書)
金玉(김옥・キムオク[1]、英:Kim Ok、1964年8月28日 - 2013年/2014年?)とは、朝鮮民主主義人民共和国の人物である。別名は金成玉[2]。朝鮮労働党に所属。金正日 元朝鮮労働党総書記の第五夫人である。父親は労働党の財務経理部部長と伝えられる[3]。
金玉 (秘書) | |
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各種表記 | |
ハングル: | 김옥 |
漢字: | 金玉 |
発音: | キム・オク |
日本語読み: | きん ぎょく |
英語表記: | Kim Ok Kim Ok |
略歴[編集]
芸術・体育高等総合教育機関金星学院から平壌音楽大学(現金元均平壌音楽大学)を卒業し、ピアニストとして活動していた。その後、金正日の個人秘書となり、1980年頃からは書記室(秘書室)課長として活動していた。また2001年に国防委員会課長となり、その後金正日と行動を共にしていた。高英姫は晩年には体調が悪く、金玉に金正日と息子(金正哲と金正恩)の面倒を見るよう頼まれたと伝えられる[4]。2004年に高英姫が亡くなった後は、ファーストレディの役割を果たし、2004年には息子を出産したと伝えられる[5]。
2006年7月に、金正日と同棲していることが報道され[6]、2008年に娘を出産したと伝えられる[7]。
2009年、金正日と正式に結婚したとみられるが、それ以前との説もある。
2011年12月17日に金正日が死去した後は未亡人となっていた。ちなみに彼女は金正恩の母ではないため、彼女に子供がいるとすれば、金正恩の腹違いの兄弟ということになる。金正恩を育てたのは、金玉であったとの説もある。
2012年7月に錦織人民遊園地の竣工式に参加したのが、公式に確認できる最後の姿である。一説に金玉の弟(金均、Kim Kyun)が、横暴であると秘密警察組織の国家安全保衛部(その後「国家保衛省」に名称変更[8])が密告したとされる。
2013年または2014年に粛清(政治犯収容所)または処刑されたと伝えられる[9][10]。育ててもらった恩義はあるものの、金正恩は自分の母親の高英姫が病気にかかったのは金玉のせいだと考えているとも伝えられる。
2018年時点で捕虜収容所におり、生存していると報道された[11]。
脚注[編集]
- ↑ 名字と名前を繋げて「キモク」とも発音される。
- ↑ 日本では「金オク」と表記されることが多いのが残念との意見がある
- ↑ Did Kim Jong Un purge his father’s widow, Kim Ok?
- ↑ “병수발하는 김정일의 여인 김옥 … 고영희가 아들 돌볼 인물로 발탁”中央日報、2008年9月13日
- ↑ しかし、未確認情報である
- ↑ 金総書記、「秘書」を4人目の夫人に
- ↑ 北 김옥 2인자 부상하나 ‥ 올초 늦둥이 딸낳아
- ↑ 北朝鮮秘密警察の名称変更 国家保衛省に 日本経済新聞、2016年12月19日
- ↑ "김정일 여인 김옥, 장성택 처형때 수용소 끌려갔다"
- ↑ Kim Jong-il's Widow Sent to Prison Camp
- ↑ Kim Jong-il’s secretary is now in prison camp: SourceKorean JoongAng Daily、2018年11月23日