選択的摂食障害
選択的摂食障害(せんたくてきせっしょくしょうがい)とは、ごく限られた食品しか口に出来ない病気のことである。特定の食べ物であることは勿論、決まったブランド、特定の店の食べ物、限定された調理法しか受け付けないのが特徴とされている。
実例を挙げると、イギリスで8年間、ピザしか食べていない19歳の女性がいたり(しかも彼女の場合、ピザは焼き立てでチーズとトマトしか入っていないマルゲリータのピザ限定だったという[1])、同じくイギリスの18歳の女性が8歳の時から10年間、インスタントラーメンしか食べていないなどが挙げられる。
概要[編集]
症状[編集]
この病気になれば、極端な偏食のため、身体が一気に老化してしまう。8歳の時からインスタントラーメンしか食べていない女性は18歳の時、身体年齢を調べると80歳の身体と診断されたといわれている。
原因[編集]
この病気の原因として、多くの場合は幼少期の食事が影響しているとされている。例えば日本の場合、白米を食べて味や匂いに吐き気を催したりしたら、ある親はそれを子供の単なる好き嫌いと見なして無理やり食べさせようとする。本人も食べようと努力するが、どうしても身体が受け付けないので、これがやがてトラウマになって特定の物しか口に出来なくなる。そして、この状態に至っても親や周囲は病気というより偏食あるいは我が儘と見なして病気とは気づかれないケースが多いという。
また、この障害になると、それ以外の食品や食べ方を勧められただけで対象者は背筋が凍る思いをするという。
治療[編集]
治療方法として、行動療法が挙げられている。実例として、パンが食べられない人がいたが、まずパンを一切れ食べさせてそれが口に出来たら、自分の好きな物を食べさせるという報酬を与えて徐々に食べられるものの種類と量を増やしてゆくというものである。
また、催眠療法がある。実例として5歳の時から15年間、ポテトチップスしか食べられなかった女性がいたが、催眠療法でこの障害を克服している。