選択教科

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選択教科(せんたくきょうか)とは、いくつかの選択肢が用意され、そのどれか一つを選んで履修することで進級・卒業が認められる教科である。

概要[編集]

主として高等学校以上で設定されている教科。高校では各教科の内容がより細分化された科目で授業を受ける。そのため必修以外の科目・教科は選択科目・教科として扱われ、必ずしも全員が履修するとは限らない科目・教科が多数存在し、学習指導要領にある必履修科目以外は単位修得未認定でも、総修得単位数が卒業に必要な単位を満たせば卒業できる。

学校で組まれるカリキュラムはどの科目・教科を選択しても進級・卒業を認められる単位数となるように科目・教科の選択肢を用意している。
ただし全員が履修するわけではないというのは高校生全体で見た時の話で、個別の学科やコースで見ると選択科目・教科だが、それに属する生徒全員が履修しなければならない科目・教科になるもの(選択必修科目と呼ばれる)は、全日制高校を中心に存在する。

大学の1年と2年前期は、選択教科が豊富に用意されている。まず、外国語を2ヶ国語必修になるのが一般的だが、英語、フランス語、ドイツ語、中国語などから2つ選べるケースが多い。他の必修科目も複数のコースに分かれていたりする、また、一般教養科目が大量に用意されていて好きな様に受講でき、試験に合格すると「単位」がもらえる。この単位の数や修得科目が、進学コース決定・進級・卒業の要件として定められている。

大学の2年後期と3年以上では、学部・学科毎に定められた必修科目が多めとなり、6年制の学部はほぼ必修科目のみで埋まる。選択教科はやや少なめで、これまでの自由選択の科目(関連する他学科の開講科目の選択や単位認定など)は減り、高校の選択科目のように大学が指定した科目での選択必修科目が多くなる。卒業論文や卒業研究に直結する研究室・ゼミは選択制で、自分の興味のあるテーマを一つ選ぶ形となる。

中学校では2009年度からの移行処置で実質消滅したが、それまでは何度か学習指導要領で設定された。中学校では、一例として各教科をより深く学習する内容の教科、主要教科で特に躓く子供の多い教科の基礎を改めて学びたい者、応用力を鍛えたい者がそれぞれのコースを選ぶといったものが挙げられた。

教科毎の例[編集]

高校理科[編集]

高校での理科は、2年以降、物理、化学、生物、地学から1〜2科目選択となる学校が多い。理系と文系国公立コースは2科目選択、文系私大コースは3年で履修しないのが一般的。
そのため、2012年以降、普通科高校1年で物理基礎と生物基礎を必修とする学校が大勢となり、地学基礎が開講される学校が減っている。

高校地理歴史[編集]

高校の地理歴史教科は2022年度入学生より地理探究・日本史探究・世界史探究の3科目が選択科目として用意され、生徒本人の希望や学科・コースによって何れかを選択履修する。

3年では、文系は2科目選択、理系国公立コースは地理歴史・公民のうち1科目のみ、理系私立コースは履修しないのが一般的。

高校数学[編集]

高校数学の必履修科目は数学Iのみで、普通科では、他に数学Aと数学IIを履修する学校が大勢である。
数学Bは、私立文系コースは必修とせず、選択科目としているところがちらほら出始め、数学IIIと数学Cは理系コースのみでの履修が大勢である。

高校芸術[編集]

詳細は「芸術 (教科)」を参照

関連項目[編集]