谷山城
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谷山城(たにやまじょう)とは、現在の鹿児島県鹿児島市下福元町にかつて存在した日本の城である。
概要[編集]
谷山駅の南西およそ2キロ、田園地帯に臨んだ小高い丘の上にあった城である。中世にこの辺り一帯を統治した谷山氏が居城としていた。
南北朝時代の興国3年/康永元年(1342年)5月、後醍醐天皇の第16皇子であった懐良親王は西征将軍として海路から薩摩国に上陸すると、当時の谷山城主であった谷山隆信に迎えられた。以後、親王は谷山氏をはじめ、揖宿氏や頴娃氏、知覧氏などを支配下に置き、足利尊氏に味方する島津貞久と激戦を繰り返し、肥後国の菊池氏が居城としていた隅府城に移るまでの貞和4年/正平3年(1348年)まで、この谷山城を拠点に活動した。
現在は城の遺構はほとんど失われている。ただし丘の頂上に懐良親王記念碑が建立されており、ここから谷山の市街地や鹿児島湾、桜島を一望することができる。