ふんどし

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ふんどし

(ふんどし)は「踏通し」が語源とされるため、いわゆる「もっこ褌」に由来するという。「褌」には二種類あり、日本では「六尺褌」と「越中褌」がある。東南アジアポリネシアミクロネシアで使われてきたものは「パカマー」(「」の語源とする説もある)などがあり、腰巻的なものが多いようである。

概要[編集]

布を体にまいて占める下着。古くは上着として用いられるものであった時代もある。ハワイ諸島においては女性の衣裳として「モーラ」が知られている。
かつては布が高級なために、布を豪華に使うこのような下着は上流階級を中心に使用した(特に室町時代前後)。素材はが主流であったが、江戸時代には木綿製も普及した。以来、一般大衆も使用するようになった。大日本帝国海軍の将兵の下着でもある。第二次世界大戦(太平洋戦争,大東亜戦争)ごろまでは男性を中心に広く使われた。
「終戦後は、洋服に合わせた下着がもっぱら使われるようになり、ユーザーは減少の一途をたどっていった」と云われるが、医療機関では「T字帯」としてフツーに使われている。昨今は長所が見直され、クラッシック・パンツの名称で売り出されている。
かつてはフンドシが水着としても用いられていた(現在でも、六尺褌は古式泳法では一般的である)。しかし、現在の海水浴場プールでふんどしをはく人はほとんどみられない(ルールによっては水着着用を強制している場合もある)[1]。なお、相撲のユニフォームである廻しは褌を改良したものである。

地域[編集]

日本だけのものではなく、イースター島ではモアイ像を建設する労働者がふんどし一枚で作業をしており、ハワイ王国初代国王カメハメハの像もふんどしを締めている。

慣用句[編集]

ふんどしが身近であった時代には、これに由来したことわざなどの慣用句も様々につくられた。主なものとして「人のふんどしで相撲を取る」、名古屋弁では準備してくるの意味を「ふんどしを締める」という。

特徴[編集]

ふんどしを締めるメリット・デメリット。

  • 肛門を締めるので、ここから寄生魚が入ってくることができない。
  • 風通しに優れ、股間が蒸れにくい。
  • 用便を足すのに苦労する。
  • 洗いやすく衛生的。
  • 消耗部品がなく長持ちする。
  • 睾丸の温度を高くしない。
  • 洋服(ズボンなど)ははきにくい場合もある。
  • 男性同性愛者が登場する成人映画にも男優が締めている。

脚注[編集]

  1. ただし、伝統的な祭事・行事などでは揃ってふんどしを締める光景が見られる。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]