カメハメハ

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カメハメハ(かめはめは)(1758年-1819年)は、ハワイ王国初代国王。カメハメハ1世、カメハメハ大王とも記する。

概要[編集]

火力重視の西洋式軍隊を組織して軍事力でハワイ諸島を統一し、ハワイ王国を成立させた。

人物[編集]

出生[編集]

1758年ハワイ島のコハラ湿地にて誕生、母親はケクイアポイワという名の低位のアリイ(王族)の家柄であった。後にカラニオプウ王の養子となり、その次男となって、孤独な男を意味する「カメハメハ」と名付けられた。

アリイ・ヌイとなる[編集]

1782年にカラニオプウが死去すると、ハワイ島の大半は長男のキワラオに相続された。カメハメハは小さな領地を与えられただけだが、伝来の軍神クカイリモク像が託された。これにより、カメハメハに周りには多くのアリイが集まったが、これを脅威に感じたキワラオとその弟ケオウアがカメハメハ領地に軍を侵攻させた。キワラオは命を落とし、ケオウアが撤収したことでカメハメハはハワイ島の北半分を支配するアリイ・ヌイ(王族の長)となる。一方、西はケオウアが、東をケオウアの叔父、ケアエマウヒリが支配する状況となった。

西洋式軍隊の組織[編集]

イギリスの武装商船「フェアアメリカン」とイギリス人船員2人を捕らえて得たカメハメハは、2人の船員に贅沢な暮らしをさせて忠誠を誓わせるように仕向け、西洋式軍隊の編成と操船訓練をさせるよう命じた。アメリカ独立戦争でイギリス軍砲兵としての従軍経験のあるデーヴィスが陸軍教官に、経験豊富な船乗りのヤングには「フェアアメリカン」の操作訓練にあてられた。1年後、2人のもとに西洋式に訓練された軍隊が誕生した。

参考文献[編集]

宮永忠将『歴史群像』No133学研パブリッシング2015年9月5日発売