置閏法

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置閏法 (ちじゅんほう) とは、太陰太陽暦において閏月を定める方式のこと。

東アジア[編集]

中国の旧暦とそこから派生した日本の旧暦では、基本的に冬至の入る月を11月とし、以降で二十四節気のうち月を決める中気を含まない月を閏月とする。
1年の長さを24等分して二十四節気を定める平気法ではこれで閏月を一意に定めることができたが、春分点の方向に対する太陽の角度 (視黄経) を24等分して二十四節気を定める定気法では、1年の間に中気を含まない月が2回以上出現することがあり、閏月を一意に定められない。このため定気法を採用する暦では閏月を決定するために追加の規則が必要となる。
日本の最後の旧暦である天保暦では11月の冬至以降、春分が2月、夏至が5月、秋分が8月に含まれるように月を割り当てるという規則が追加された。

日本では明治6年グレゴリオ暦改暦以降も日本標準子午線上での天保暦の置閏法を適用して、国立天文台は春分、秋分を含む二十四節気の期日と月の朔望を公表している。しかし2033年は秋分を含む(旧暦の)月と冬至を含む月の間にひと月しか存在しないため、天保暦の規則に従うと月を割り当てることができないという問題が発生する(旧暦2033年問題)。

関連項目[編集]