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月齢 (天文)
月齢(げつれい)とは、直近の新月からの日数のこと。月も参照のこと。表し方としては、「月齢3」のようにする。
概要[編集]
一年(太陽年)が約365.2422日であるのに対し、新月から新月の間は約29.5日である。日蝕はなかなか観測できないが、月蝕は月が観えればどこででも観測できるため、満月の日(ことに月蝕のとき)はわかりやすい。潮汐との関係がある漁業では月齢は重要である。
問題は季節の一巡が太陽より短いことである。農業では太陽年との誤差を埋めるのは重要であり、この誤差を解消すべく、太陰太陽暦で「閏月」を設けたという経緯がある。とはいえ月はけっこう離心率が大きい(真円軌道ではなく楕円軌道である)ため、かなり計算は難しい。
小数表記[編集]
月齢は普通、整数で表されるが、厳密な議論では小数を用いることがある。例えば、「月齢4.7」ときたら、新月から4.7日後、すなわち4日と16時間48分後ということになる。次の新月になるとリセットされる。
日ごとの月齢[編集]
1日の中でも月齢は変化するので、カレンダーなどに日ごとの月齢を記載するには、時刻を決めることが多い。新聞などには正午の月齢が掲載されるが、実際に観測することを考えて、21時の月齢を掲載することも多い。なお、正午と21時の間に新月になる場合を除いて、正午月齢に0.375を加えると21時の月齢になる。
陰暦との関係[編集]
ヒジュラ暦などの太陰暦では、概ね日付と月齢は一致する。ただし、月齢が29.0 - 0.9 までの時が新月で、最初の新月を1日とするので、1ないし2ずつずれる。例えば、月齢10になるのは11日又は12日であり、月齢29台から始まる月が大の月、月齢0台から始まる月が小の月となる。
月相ごとの月齢[編集]
月齢 | 呼び名 | 備考 |
---|---|---|
0 | 新月・朔 | |
1 | 既朔 | |
2 | 二日月 | |
3 | 三日月 | |
6 | 上弦の月・弓張り月 | |
12 | 十三日月・十三夜月 | |
13 | 十三夜 | |
14 | 小望月・幾望 | |
15 | 満月・望・望月 | |
16 | 十六夜・猶予・いの字 | |
17 | 立待月 | |
18 | 居待月・座待月 | |
19 | 寝待月・臥待月 | |
21 | 下弦の月・弓張り月 | |
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