第130回中山大障害

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2007年12月22日中山競馬場で施行された第130回中山大障害について記述する。

レース概要[編集]

2007年下半期の障害馬ナンバーワンを決める競走として施行された。障害競走のグレード制導入によりJ・GIに格付けられてから9回目。

レース施行前の状況[編集]

各競走の結果[編集]

施行日 レース名 着順 競走馬名 出否
5月12日 京都ジャンプステークス 1着 キングジョイ 出走
2着 ブロードキャスター 回避
6月9日 東京ハイジャンプ 1着 メルシーエイタイム 出走
2着 メジロベイシンガー 回避
7月7日 福島ジャンプステークス 1着 キャピタルゲイン 回避
7月21日 小倉サマージャンプ 1着 コウエイトライ 回避
2着 キングジョイ -
9月1日 新潟ジャンプステークス 1着 ミヤビペルセウス 出走
2着 ノボライトニング 出走
9月17日 阪神ジャンプステークス 1着 コウエイトライ -
2着 メイショウタロー 回避
10月13日 東京オータムジャンプ 1着 ベストグランチャ 引退
2着 メイショウタロー -
11月3日 秋陽ジャンプステークス 1着 エイシンペキン 回避
11月10日 京都ハイジャンプ 1着 テイエムドラゴン 出走
2着 コウエイトライ -
12月1日 イルミネーションジャンプステークス 1着 メジロベイシンガー -
12月8日 三木ホースランドジャンプステークス 1着 メジロハスラー 出走

各馬の状況[編集]

上記以外では、前年の優勝馬のマルカラスカル平地競走を2戦し本競走に参戦する。

登録および施行直前の状況[編集]

12月16日に発表された最終登録時点では、出走可能頭数16頭に対し17頭の特別登録があったが、メジロベイシンガーの回避により抽選は行われなかった。本競走がフルゲートで行われたのは前年に引き続き 史上3度目のことである。春の中山グランドジャンプには不出走だった前々年と前年の優勝馬テイエムドラゴンとマルカラスカルの2頭が出走した。なお、中山グランドジャンプは3年連続で外国馬カラジが優勝しているため、優勝馬の本競走への出走はなかった。

出走馬16頭中、障害オープン競走の優勝馬は12頭、うち障害重賞の優勝経験馬は6頭である。

出走馬と枠順[編集]

2007年12月22日 第5回中山競馬第7日目 第10競走
天気:曇、馬場状態:良、発走時刻:14時45分
枠番 馬番 競走馬名 騎手 調教師
1 1 ハイヤーザンヘブン 牡6 大庭和弥 高橋義博
2 ストームセイコー 牡6 五十嵐雄祐 増沢末夫
2 3 テレジェニック 騸7 金子光希 矢野進
4 テイエムトッパズレ 牡4 佐久間寛志 鹿戸明
3 5 レッツゴーアテネ 騸6 水出大介 二本柳俊一
6 マチカネビシャモン 騸8 平沢健治 伊藤正徳
4 7 ブラックコンドル 牡6 小坂忠士 松田国英
8 マルカラスカル 牡5 西谷誠 増本豊
5 9 メジロハスラー 牡5 今村康成 岡田稲男
10 マイネルオーパー 牡8 宗像徹 矢野進
6 11 キングジョイ 牡5 高田潤 増本豊
12 デイトレーダー 牡4 江田勇亮 天間昭一
7 13 テイエムドラゴン 牡5 白浜雄造 小島貞博
14 メルシーエイタイム 牡5 横山義行 武宏平
8 15 ノボライトニング 騸4 浜野谷憲尚 西塚安夫
16 ミヤビペルセウス 牡7 穂苅寿彦 戸田博文

負担重量は全馬63.0キログラム

レース結果[編集]

レース展開[編集]

スタート後、レッツゴーアテネとマチカネビシャモンが出遅れ、ハイヤーザンヘブンが逃げる展開に。大竹柵で2番手にいたテイエムドラゴンがバランスを崩す。テイエムドラゴン、マルカラスカルは先団に位置し、中段にいたメルシーエイタイム、中段後方を進んでいたキングジョイも大生垣手前で先頭集団に合流する。

大生垣を越えてマルカラスカルが先頭となり、最終障害を越えて押し切りを狙うが、メルシーエイタイムが直線入口でこれを捕らえ、突き放してゴールイン。3コーナーで5番手だったキングジョイがゴール直前 でマルカラスカルを交わして2着に入った。テイエムドラゴンは最後の3号坂路から置かれ始めて大差の4着に敗れた。4番人気のブラックコンドルは大生垣に向かう以前ですでに余力がなく最下位の入線となった 。

なお、後方2番手を追走していたレッツゴーアテネは通算9つ目の障害となる3号生垣障害で騎手の落馬により競走中止。同じく後方を進んでいたストームセイコーは最終第3コーナーで馬体故障のため競走を 中止した。

レース着順[編集]

着順 枠番 馬番 競走馬名 タイム 着差 オッズ
1 7 14 メルシーエイタイム 4:39.7 5.2(3人)
2 6 11 キングジョイ 4:39.9 1馬身1/2 14.7(5人)
3 4 8 マルカラスカル 4:40.0 3/4馬身 4.7(2人)
4 7 13 テイエムドラゴン 4:41.8 大差 1.9(1人)
5 5 9 メジロハスラー 4:43.8 大差 42.7(8人)
6 5 10 マイネルオーパー 4:43.9 3/4馬身 34.1(7人)
7 2 4 テイエムトッパズレ 4:44.4 3馬身 72.6(10人)
8 8 15 ノボライトニング 4:44.6 1馬身1/2 77.9(11人)
9 6 12 デイトレーダー 4:44.8 1馬身1/4 116.9(13人)
10 1 1 ハイヤーザンヘブン 4:45.0 1馬身1/4 90.7(12人)
11 8 16 ミヤビペルセウス 4:45.6 3馬身1/2 25.4(6人)
12 2 3 テレジェニック 4:46.6 6馬身 53.9(9人)
13 3 6 マチカネビシャモン 4:47.5 5馬身 171.0(15人)
14 4 7 ブラックコンドル 4:50.9 大差 12.6(4人)
中止 1 2 ストームセイコー 170.1(14人)
中止 3 5 レッツゴーアテネ 242.3(16人)

払戻[編集]

単勝 14 520円
複勝 14 160円
11 270円
8 180円
枠連 6-7 1,030円
馬連 11-14 2,660円
馬単 14-11 4,470円
3連複 8-11-14 3,520円
3連単 14-11-8 25,810円
ワイド 11-14 740円
8-14 410円
8-11 1,050円

達成された記録など[編集]

  • メルシーエイタイムは3度目の中山大障害挑戦で初勝利。3回目以上の挑戦で優勝したのは1993年春のメジログッテン以来。
  • 騎手横山義行は1998年秋のビクトリーアップ以来9年ぶり2回目の優勝。
  • 調教師武宏平は2004年メルシータカオー以来3年ぶり2度目の優勝。同年より4年連続で連対馬が出ている。
  • 1着から5着までがすべて5歳馬となった。なお、2006年は4歳馬が1 - 3着、2005年は3歳馬が1,2着であり、3年連続で同一世代が上位を占めている。

エピソード[編集]

  • 横山義行はこの勝利でJRA通算200勝を達成したため、あわせてインタビューを行った。

外部リンク[編集]